段戸川倶楽部納会レポート

 

段戸川倶楽部が活動を始め丸っと3年が経過した。

毎年、12月のこの時期、1年のまとめとして納会が開かれる。毎回、事務局が詳細な資料を作成している。

納会は段戸川倶楽部メンバー向けであるが、メンバー以外は知ることがないので重要と思うことをレポートする。

 

段戸川倶楽部は、釣り人組織と漁協が連携したモデル事業

1. 現在、内水面漁協は全国に800程度あるとされているがどこも高齢化で体力がなく、解散、合併する漁協が増えている。漁協がなくなると放流、監視が行われないのでルールのない荒れ放題の川になる。

*岐阜県徳山ダムに沈む前に竿を出したかったので、すでに漁協が解散した川で釣りをしたことがあります。魚はほとんどいません。案内してくれた人の話ではやりたい放題になってしまったとのことでした。

2. 水産庁はなんとかしたいと2019年から「やるぞ内水面事業」を立ち上げた。名倉川漁協が応募して採択された。名倉川漁協から依頼をうけた段戸川倶楽部が監視、放流、講習会などを行い、活性化させる事業であり、2019年からスタートした。釣り人組織と漁協が連携したモデル事業として注目されている。

3. このため段戸川倶楽部は発眼卵放流、成魚放流、講習会、監視、大会などを行っている。活動により徐々にアマゴが増えている。

*段戸川は私のテンカラ道場でした。自宅から1時間ということもあり40年以上前から通っていました。昔のことを言っても仕方ないですが、その頃は自然繁殖した良型アマゴが釣れましたが、次第に少なくなり、この20年近くはほとんど釣れない川でした。

言葉は適切ではないですが、下流部のC&R区間は漁協に見捨てられたエリアでした。愛知県随一をほこる渓相です。しかも名古屋から高速を使わず1時間余りの段戸川。

ここにかってのたくさんのアマゴの泳ぐ段戸川を復活させたいと段戸川倶楽部が活動を始めたわけです。今年で丸っと3年が終わりました。

4. 段戸川倶楽部のメンバーになり、活動したい人は2022年1月から募集を開始するので段戸川倶楽部の公式サイトをみてほしい。活動は土曜日が多い。特に義務はない。

 

ブラウントラウト

5. 段戸川には上流からバックウォーターまでブラウントラウトが繁殖している。漁協はブラウンを一切放流していない。ブラウンは上流の段戸湖から流出したとされている

6. ブラウンは我が国の生態等に被害を及ぼすおそれのある外来種に指定されている。これ以上分布 を広げないために、釣り人の密放流は絶対にダメである。

7. ブラウンがアマゴと共存しているか調べるために段戸川倶楽部ではブラウンとアマゴの釣獲調査をしている。魚種、サイズ、場所などの結果報告があった。データ数を増やすために今後も調査を継続する。

*報告ではブラウンの最大は55cm(ルアー)でした。自然渓流で自然繁殖したブラウンが名古屋から1時間余りで釣れることからルアーファンにとっては魅力ある川と思います。

名倉川漁協の入漁券はつりチケも買うことができます。つりチケでの購入者が増えているとのことです。

納会の後の、段戸川の、川っぷちでの崖っぷちメンバーによる炎の料理はこちらです。こんなの好きな人、ぜひ倶楽部に参加しませんか。