石川県白山講習会の翌日から北海道へ。

ノースアングラーズ(つり人社)によるテンカラ夫婦旅の取材のサポート。そして9/3-4に旭川近郊の東川町で行われるテンカラ講習会の下見と打ち合せである。

札幌近郊の渓流は市内から1時間弱とあって踏み跡一杯。

あちこち回って夕方5時を過ぎてイワナの活性があがり夫婦ともども9寸のイワナを釣る。すべてドラテンである。

翌日は快晴の旭川近郊へ。この日はニジマスの50オーバーを釣るのが目的である。快晴、ドライな天候。ハッチなし、ライズなし。

あちこち回って、この日も夕方5時を過ぎてからカディスが一斉に羽化した。だからといってライズがあるわけではない。

仕掛けはシマノBGテンカラ(4.8m)にフライライン#1を7m、ハリス2号を2m。これに#6のドライフライである。

50オーバーがドッカ−ンと来て、ニジマスと綱引きしても耐える仕掛けである。粘りに粘り、夕方6時半近くなり、見事にS君が50cmをキャッチして取材は終了である。

その後、東川町に移動。北海道で人口が増えているのは札幌と東川町だけのようだ。「移住は自由」のキャッチコピーにあるように移住者が多い町である。

岐阜県から三千櫻酒造が丸ごと東川町に移転し、杜氏の安藤さん夫妻も移住した。

北海道ではまだまだテンカラが周知されていないので、安藤さんが東川町に働きかけ、町の後援で9/3-4にテンカラ講習会が開催されることになった。

東川町の松岡町長の表敬訪問では挨拶程度が40分の歓談になり、ぜひ東川町からテンカラを道内に発信してほしいという言葉をいただいた。

このあたりは多くの川があるが、淵と段落ちが続く渓流相ではなく、瀬と、ところどころにあるトロ場を繰り返す流れである。

瀬の流れは速く、ここには魚はつけない。トロ場がポイントになるがポイントからポイントまでの距離が長いのが難儀である。

安藤さんも50オーバーにウンスンもなくハリスを切られているとのことで、期待が高まる。ここでも#6のドライフライである。

大きなフライが水面に浮いて流れる。竿を高く上げ、ハリスだけが水につくようにして流す。

出ろ! 出ろ! ドッカ−ンと出ろ! それ出ろ! 出たらお前と勝負だ。

残念ながら50オーバーが水面を割ることはなく、息子の30cmのニジマスと娘の27cmのアメマスと孫の20cmくらいのニジマスが数匹出てきただけだった。

いつもとはまったく違うテンカラである。このテンカラは北海道ならではだろう。9月の講習会前後、50オーバーを狙うつもりである。次こそ!