東川町をテンカラ発信の地にー北海道初のテンカラ講習会ー

 

9月3日、4日は旭川市の隣町、東川町でのテンカラ講習会。

企画は岐阜県から移住した安藤夫妻である。

北海道ではまだまだテンカラは知られていない。初日は7名、2日目は10名の参加である。ほぼ全員が今回が初のテンカラ体験である。

このため竿、仕掛け、偏光グラスをたくさん用意して講習に臨んだ。

両日とも座学、毛バリ巻き、キャスティング練習、実釣のスケジュールである。私一人では無理なので、ニッシー西尾さんもサポートである。

東川町は旭川市から車で10分ほど。町の周囲には田園風景が広がり、黄金色の田んぼが稲刈りを待つばかりであった。

町のどこからも北海道の屋根、大雪山系の万年雪をいただく旭岳を望むことができる。あと一月もすれば山の頂から紅葉が降りてくるだろう。

 

 

人口わずか8000人の町の約半数が移住者という。「移住は自由」がキャッチコピーである。平均年齢が40代の、若い人と子どもの多い町である。

講習会参加者も若い人が多い。また女性の割合が高い。移住の町である。新しいことにチャレンジする気風が参加者からも伺われた。

こんな小さな町に留学生を多く受け入れ、新しいことを支援する町の体制がある。町の文化度が高く暮らしやすい町である。

わずか8000人の町にmont bellの店舗が。これには驚いた。なぜなら人口42万人の豊田市にあるのはmont bell製品もおいてあるデパートのインショップだからだ。

北海道初のテンカラ講習会も町の支援によるものである。新しい企画に支援する。それが東川町の発展につながるならやってみたら精神である。

5日ほど滞在したが、折しも台風11号の影響で蒸し暑い名古屋だったらしいが、1ヶ月季節を先取りしたようなカラッとした天候が続き、「暑がりジェイソン」の私には有り難い数日であった。

暑がりで、夏はサウナにいるような大汗ポタポタの毎日だが、寒さには強いので東川町への移住も・・・。

考えるところであるが、家内に相談したところ家内だけにかないませんでした。家内にはかないません。

70過ぎた女性にとって移住はこれまで培った人的ネットワークを捨て、新たなネットワークを新しい土地で築かなくてはならない。

この歳になると金より人。金持ちより人持である。

安藤さんに東川町近郊の渓流を案内してもらった。わずか20分走ればニジマス、アメマス、オショロコマの川がいくつもあり、50オーバーのニジマスが狙える川も多い。

しかも禁漁もなく入漁料もいらない。

私が東川町にいるなら毎日テンカラをするに違いない。それなら夏だけ移住したら? 家内に聞いてみようかな。

東川町が北海道テンカラ発信の町になればと思う。そのために次回も企画されるなら行くつもりである。愛知が暑い頃なら、いいなと思っている。