トラウトガムがヒット毛バリの秋の芝川テンカラ交流会

 

 

10/8日(土)は恒例の秋の芝川テンカラ交流会。

50名が参加した。うち女性が10名である。毎回、女性の参加が増えている。やはり女性の参加は華やかになるし、魚の活性はなくても男たちの活性が上がる。

芝川は大増水である。春、秋と15年ほど主催しているが、かって見たことのない高水である。前夜、激しい雨が降ったとのことだが、その雨でこんなに増水することはない。

夏の長雨で山がたっぷり水を抱えていたところに、台風15号の線状降水帯による大雨で一気に水嵩が増え、未だに水が引かないのだ。初心者は川に入るのも危ない。

講習会前に、参加者でアマゴを放流した。魚は養魚場と同じようなトローンとした流れにつく。

普段ならそのような場所はいくらでもあるが、増水のこの日はほとんどなく、あってもそこは誰かが入っていて初心者の入る場所はなく、つまりボウズで終ったのだった。

なんとか釣ってほしいとサポーターで面倒みたがこればかりは仕方がない。

そんな悪条件の中でもキャリアの人は魚を掛ける。大会は大物1匹の長寸で優勝はモンゴルアリカイの49cmである。いつもの大会なら50オーバーだが、ポイントまで入れないこの日のコンディションならまずまずである。

 

 

午後になり、そんな中でも爆釣したのが岐阜から参加した高木さんである。

毎回、優勝か3位までに入る高木さんがなんと54cmのデカニジマスを筆頭にデカマスだけで10匹以上掛けている。

途中であまりに釣れるので、テキトーになったそうである。毎回のベテラン参加者でもボウズの人がいる中で。

高木さんが使ったハリはピンクの3〜4cmのトラウトガムに3mmのタングステンビーズをつけたもので一日中、これ1本で通している。

ビーズヘッドをつけたのは水が高く、魚が底にいるので、底まで届くようにするためである。ソコが問題で、これによりソコソコ釣れたわけである。

多くの人が普通毛バリでやる中でミミズのようなのが流れてくれば、オッ! ナンダベ?と思うに違いない。

取っかえ引っかえ毛バリが流れてくる中で、他とは違う毛バリを見せることで魚の気を引くことができる。

自然渓流なら毛バリのサイズは12番サイズでほとんどカバーでき、色も形も関係しないが、頻繁に毛バリを見るC&R区間ではどれがアタリ毛バリになるか、正解はなく、いつも違う。

もう一つは高木さんは石まわりを繰り返し流していたことである。この日釣れているデカマスは以前放流されたもので水と場所に馴染んでいる。

このような魚は石を中心として縄張りを持っている。なぜ石かといえば、石は動かないので石を視野の中に入れることで、決まった場所に定位することができるからだ。

石の前、左右、後を丁寧に攻めるのが秘訣である。

トラウトガムは本来は鹿などの動物の皮を細く切ったものである。しかし恐るべし百円ショップ。百円ショップにないものはない。

トラウトガムそっくりなものが30cm巻き4色で100円である。魚には本物かフェイクかわからないのでこれで十分である。

今回はトラウトガムがヒット毛バリだったが、次回、ヒット毛バリになるかはわからないい。100円ショップのデコレーションボールがバカ釣れだったこともある。

何がヒット毛バリなのかはやってみなければわからない。それゆえ、あれがいいかも、これはどうかと確信なく毛バリを作る。

結局、使われなかった毛バリが毛バリケースを埋め尽くす。テンカラマンの夢の後である。

来年の春の芝川テンカラ交流会2023は3月25(土)を予定している、

なお、毛バリケースの販売で15500円になりました。全額Water Aidに寄付します。ご協力ありがとうございました。