コロナが災害級? 2035年南海トラフ地震説

 

世の中、コロナ禍だが、コロナより遙かに、比較にならないほど怖いのが南海トラフ地震である。いつか必ず来て、避けることができない。

新型コロナは災害級と煽っているが、南海トラフ地震が発生すれば未曾有宇の災害になる。コロナに気をとられて地震への危機意識が低くなっていないだろうか。 こちらの方こそ心配し、対策を立てなければ。

では、いつ南海トラフ地震は起きるのだろうか。

首都直下地震と南海トラフ】(鎌田浩毅著)を読んだ。この10年で地震についての研究も進んだとのこと。

首都直下地震、南海トラフ地震、富士山噴火についての最新の研究を一般向けにした本である。

 

 

これによれば南海トラフ地震は2035年ごろに起きるとしている。南海トラフ沿いの巨大地震が90年〜150年おきに起きることは周知である。

今後30年以内におきる確率は70〜80%」と言われているが、これではいつ起きるか分からない。

この本によれば2035年である。

高知県室戸岬にある室津港の海底地盤の隆起と沈下から推計したのが根拠である。

江戸時代、室津港では船の出入りのために水深を測っていた。

1707年の宝永地震の際、この港の海底地盤は1.8m隆起し、その後、ゆっくり沈下をつづけ1854年にもとの高さに戻った。

戻った1854年に安政南海地震がおき、地盤が1.2m隆起した。そして再びゆっくり沈下をつづけ、もとの高さに戻ったのが1946年 である。その年に昭和南海地震が起きた。

図の斜めの直線が平行であることに着目している。地震で隆起した地盤が、地震前の高さに戻るまでの傾きが同じである。隆起してから一定 の割合で沈下している。

つまり、地震前の高さに戻ると次の地震が起きていることである。

1946年の地震では1.15m隆起したので、地盤沈下の傾きを当てはめると次の地震は「2035年」になるというものである。

筆者はこれに5年の誤差を見込んで2030年〜40年の間には起きるとしている。2035年±5年である。

あくまで仮説であるが私は可能性は高いと思っている。

逆に言えば、2035年とすればあと15年、2030年とすればあと10年は起きないとも言える。いつ起きるか不安でいるより、少なくともあと10年は起きないと考える方が心理的にいい。

突然、起きるよりも、そろそろかと予測しておく方がパニックにならない。

合わせは「出たぁ!」とびっくりするより、「そろそろ出るぞ」と予測しておくことと同じである。

次におきる南海トラフ地震は東海、東南海地震と連動したマグニチュード9.2の巨大地震であり、それにつづく富士山噴火の可能性も筆者は指摘している。

これ以上は素人が軽々に書くことではないので、詳しく知りたい人は本書を。