頭寒足冷

 

23日(土)西尾さん、田島さん、中野さんと岐阜県蒲田川C&R区間へ。早く起きたからか、花粉症の薬の影響か、道中眠くて仕方ない。片道3時間半が気がつけばアッという間に着いていた。

寒い。気温は3度ぐらいか。アルプスは真っ白で、昨晩の雪で近くの山もシュガーパウダーを振りかけたようだ。

土曜とあって人の多いのは折り込み済み。フライマンが多い。川も大きいし魚も多いので先行者は気にならない。空いているところへ。

午前中はニジマス1、ヤマメ4匹である。ヤマメは16〜20cm程度である。数は多いがサイズがいまいち。ニジマスはヒレピンで丸々しているので、引きが強くそれなりに面白い。

寒い。暑がりジェイソンの私がなぜこんなに寒いのだ。氷のように寒いオヤジギャクで周りが寒くなるのはわかるが。いつもならこんなに寒さは感じないのに。伊達の薄着ではないけれど寒さには強い。

この日は午後になってテラテラと日が差したが風が強くなり、さらに冷える。なぜこんなに寒いのか。

わかった。膝から足首までゲーターを巻いていたからだ。ゲーターで足をくるんでいたからだ。

この日は水温8度。温泉水や地熱で普段なら12度くらいだが、前日の暖かさで雪どけ水が入ったようだ。気温は3度なので水の方が暖かい。

つまり水に浸かったゲーターが水から上がると冷たい気温と風で冷やされ、冷えたゲーターで足をくるんでいたので寒いのだ。

頭寒足熱が頭寒足冷をしていたのだ。体幹に比べて手足の皮膚温は下がりやすい。足が冷やされると足にある動静脈吻合(AVA)から冷えた血液が流れ、冷えた血液がふくらはぎを通って還流していく。

足が冷えると身体が冷える。手が冷えると身体が冷える。マラソンランナーがランニングシャツであっても手袋をするのは手が冷えると身体が冷えるからだ。

足湯はこの逆で、足を温めることで全身に暖かい血液が回り温かくなる。

普通は水温より気温の方が高い。このため足が冷えても水から上がれば気温の方が高いので、足は温められる。この日は水温が高く、気温が極端に低いというまれなケースの上にさらにゲーターでピタッと密着していた。空気の層があればこれほど寒さは感じないだろう。

この日は家に帰るまで寒かった。♫家に帰れば○○ハウス。温ったか我家のはずが「なんで帰ったの」という冷たい家内の視線と凍るような声で全身凍結したのだった。もちろん冗談。風呂に入るまで冷えたのは事実。

レアケースだがこんなこともあるのでご注意を。