上州屋豊田店講習会 ー渇水でもそれなりにー

 

5/12(日)は上州屋豊田店の講習会。これまでは店内講習だったが、今回は市内の野原川マス釣りセンターで実釣講習である。

野原川は約2.5kmにわたり仕切りのない自然渓流の管理釣り場である。ニジマスを放流するが、天然アマゴもいる。

この日は食堂から下流200mが講習会のために貸し切りである。GWには家族連れで賑わったようだが、この日は我々以外はほとんどいない。

ここがいいのは指定された場所以外でも、そこに釣り人がいなければ釣ってもOkで、このため残りマス狙いで下流から釣りあがる人もいる。

晴天で風もなくカラっとした暑さのテンカラ日よりであるが大渇水である。

今年は1月からこれまでまともな雨がないので、どこの渓流も大渇水。自然は必ずバランスをとるので大雨で渇水を帳消しにする。

昨年がまさにそうで6月まで大渇水だったのを、7月はじめからの大雨で渓流はガラガラに荒れた。

私のフィールドの一つである岐阜県ひるがの高原ではなんと1000ミリの雨が降った。1000ミリである。高原全体が1mの水で覆われたことになる。

5/18-19は岐阜県石徹白でテンカラミーティング2019である。私は良い子でいるので大雨にしないでください神様。

ということで野原川も大渇水。平水より15cm低い。今回はニジマスとアマゴを7:3の割合で放流である。

渇水なので、今イチ魚の活性が上がらない。渇水だと魚がブルブルと影におびえ、ヒヒーンとおそれいななき、コッソリと隠れてしまい、あんなにたくさん放流したのに一体どこ行った状態になる。

シカーシである。こんなときキャリアの差が出る。夜勤明けで一睡もせずに参加したTさんは、こんな状況でもニジマス10匹以上とアマゴ2匹で段トツである。

なんでそんなに釣れたんですか? エサはイクラ?と冗談できくと、これがね!と秘密の毛バリを見せてくれる。

黒っぽいマラブーである。マラブーは秘密でもなんでもないが、こういうところの放流魚に効果があることを知っているからキャリアなのだ。

一カ所にニジマスとアマゴが10匹以上集まっている流れがある。なぜここにだけ集まるのか。よほど居心地がいいのだろうか。同じような場所は他にもあるのに。

普通に流しても反応がないが、毛バリを大きく動かして誘うと反応する。ははぁーん、誘うと食い気が出るな。

さっそく今日がテンカラデビューの人たちを呼んで誘い方を伝授して順に釣ってもらう。

大渇水の中でも10余匹釣った人、10匹近い人、天然アマゴを釣った人まで全員が釣れてまずまずの講習会となった。

オフシーズンになりそろそろ禁断症状の出るこの秋にまた開催する予定である。

今回、10名の定員があっという間に埋まったので、今度こそはと思っている人は今からマラブーを用意しておくのがいいのでは。

上州屋豊田店ショップニュース