段戸川C&R区間に住箱

 

地元、豊田市の段戸川C&R区間に住箱(じゅうばこ)が設置され、9月28日(土)にお披露目を行った。

C&R区間を中心に渓流魚を殖やす活動を行う名倉川漁協に対して助成金が交付され、その資金で設置したものである。

住箱は新国立競技場を設計した隈研吾さんによるもので、移動できる車輪つきの長方形の箱である。隈さんの名前のように隈なく堅固である。

中にはイスやテーブル、本棚があり、くつろいだ空間が広がる。窓枠が額縁となることでテラス越しに眺める渓流は新緑、紅葉のみならず四季を通して一服の画になる。

段戸川倶楽部は今後、ここを自由に使用できるように使用方法を検討する。 本格的な使用は来シーズンからである。

段戸川倶楽部のHPができました。danbo (住箱、段戸川ボックス)の予約もこちらからできます。ご活用ください。

 

 

お披露目にあわせて講習会とフリーフィッシングである。フリーフィッシングは7名である。

2日前にアマゴの成魚を放流しているので、魚はそこかしこに見えるが、これが北海盆歌である。

♫ はぁぁ 北海名物 (はぁ、どうした、どうした)。

アマゴはどうしたんだ。

講習は大人3名と女の子1人なのでニッシー西尾さんと私の手厚い講習である。

参加者の一人、平田さんはなんと山口県からジムニーで10時間かけて参加したとのこと。一人で10時間運転してきてくれたのだ。

ともかくテンカラをやりたいとのことで遠路からの参加と熱意に熱く指導したのだが、何匹掛けても合わせがうまく行かず、オート(おっと)リリースを連発する。

これもデモンストレーションのとき、合わせのお手本を見せることができなかった、つまり、釣れなかった私に理由がある。

昼は渓流荘からデリバリーした猪、シカ肉などのBBQである。BBQグリルはわらじのようなステーキを焼くアメリカングリルなので、小さい肉は落ちて炭になる 。

昼食後のフリーフィッシングは苦戦した。講習にあわせて26日にアマゴの成魚を放流しているが、放流魚を釣るのは難しい。

沈む毛バリを使う、毛バリの色を替える。サイズを小さくするなどあの手、この足でやってもウンスンである。

もう頭に来た! 石を投げようとしたとき、毛バリBoxに18番があるのを思い出した。

Box(おはこ)の中の十八番(おはこ)である。

なんとこれが正解である。バカバカとはいかないが、そこそこ釣れる。そうか、こんな小さいのなら釣れるのだ。

毛バリは12番でいいといつも言っているではないか? 話が違うのではなく、川虫を常食し、毛バリを見る機会のない自然渓流では毛バリは川虫サイズの12番でいい。

ところが放流魚は、まだ川虫を常食していないので、12番だけでなく、あれこれ魚の目先を変える毛バリが必要になる。放流ものを釣るのは難しいというのは、どの毛バリがいいか、わからないからである。

令和元年の渓流シーズンもこれでお終いである。シーズン最後に来てフィールドである石徹白川、開田高原から活性の情報が入り、皆さん好釣のようだ。

開田高原の冷川は本名を「気ムラ冷子」と言い、気ムラで有名である。冷川では15分やって反応がなければ止めろというくらいである。

その冷子さんのご機嫌がここに来てすこぶる良く、爆釣の知らせが届く。もっと早く機嫌良くなってなってくれよぉ。

次は10/5の栃木県男鹿川復活プロジェクトである。