行く夏を惜しむバーベQの夕べ

 

秋を感じるこの季節は長野県開田高原のプチビラMtおんたけで「行く夏を惜しむバーベQの夕べ」である。

この集まりも10年近く続けている。今年は17名の参加である。HPで募集するとキャパを越えてしまうので例年うちうちの募集である。

今年の夏の天候は不順だった。青空を見ることのない長梅雨が終わったと思えば猛暑である。 地元、豊田は38℃越えで銅メダル、日本第3位だったこともある。

今年も梅雨明けしたころから爆釣の情報が入るようになった。渓流釣りは「梅雨明け1週間」と言 われる。

梅雨が終わり、たっぷりの渓流の水が引き水になり、安定した高温の日が続くことで魚が活性し渓流祭りになるからである。

これが過ぎると今度は渇水になり水温が高くなりすぎてお祭りは終わる。梅雨明け1週間。来年こそ期待したい。

ところが今年は渇水しなかった。お盆を過ぎると早い秋雨前線で、再び梅雨のような天候。この季節、さわやかな初秋の風の開田高原も連日の雨と高水と低水温である。

参加者から嘆息がもれた。なぜなら御嶽山周辺はどこも水が高いからだ。

参加者の一人のSさんは増水に足を取られ水中で3回転、半ヒネリしたあげく竿は折れる、メガネは 流され、メガネをかけた魚が釣れるかも状態だったようだ。一瞬、あちらの世界を見てきたらしい。あぁおそろし。

 

 

遠路、千葉から参加のタツおうさん、ニッシー西尾さんと冷川を下り、西野川の合流点から冷川を上がる。増水で真っ白状態。ポイントがつぶれ、いつもならイワナがポンポンなのだが。結局、タツおうさんが1匹、西尾さんが2匹である。

私はアタリすらない完全ボウズで、ルールでバーベQでは野菜しか食べられないことに決定。

7時のバーベQにあわせ仲間が集まる。釣果はアマゴがほとんど。どこも増水で高水の低水温。こんなときは遊泳力のないイワナより、活発に泳ぐアマゴが毛バリを追うからだろう。

肉は飛騨肉、地元の野菜。生ビール飲み放題で乾杯!

まず肉である。飛騨肉は美味い。魚より肉、肉、肉。私だけでなく、皆そうである。肉は魚より勝る。人間は一度肉の味を知ると肉を求め続けるというが本当である。

熊は一度人間の肉の味を知ると人間の肉を求め続けるというが本当か? 本当としたらあぁおそろし。

私の場合、とりあえず肉で腹一杯になるまで肉。そして少しの野菜。そして魚である。 そしておにぎりを4つ。体調でも悪いのか食欲がない。

仲間は、日頃はリリースするがこの日だけは食べる日である。運の悪い魚が一人あて1匹余りである。

バーベQの後は全員で釣り話。ニッシー西尾さんの竹竿、タモに感動である。竹竿は内角低めのインロー継ぎである。

3.3mの竿が2本。タモは寝ずに取りにいった杜松(ねず)の木で、塗りは18回とのこと。

2本の竹が当たらないようにセパレートに入れる竿袋も、自分でミシンで作ったそうである。つくづく器用な人である。

このタモはジャガー加藤さんの注文なのだが、余りのできばえにジャガー加藤は使うか、飾るか、心が乱れている。

「使ってこその道具」と西尾さん。果たして使うかどうか、ジャガー加藤の試されるときである。

なぜジャガー加藤なのか。2000年式のイギリス王室御用達のジャガーでテンカラに行くおそらく日本で唯一の人だからである。

集まりにあわせて自作毛バリケースを販売する。1つ1000円から。ある人にサクラをお願いしておいた。

「ああ、これいいじゃん。マグネットもついてるし、釣れそうな毛バリ。買おう」と真っ先に買ってもらったのをきっかけに我も、我もと。結局、15200円になる。

儲かった。これで豪勢に回らない寿司を食おう・・・なんてことはなく、累積したお金はユニセフの水道を作る基金に寄付します。

明けての開田は小雨である。この天候なら水も引かず、魚の活性もないだろうと誰の腰も重い。

重い腰を上げて釣りした人たちからは案の定、どこも撃沈である。来年もこの季節、開催するつもりである。生きていれば。

タツおうのテンカラ万歳

大将の独りごと

釣りのことでなく恐縮

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