稚魚が釣れるとき

 

ある日の土曜、荘川水系に。この日は4名。詳細はmarky(夢の旅人)ブログで。このところ講習会が続いたので久しぶりに自分の釣りを。とは言っても余計なお世話でついつい口を出してしまう。

Nさんは釣れるのは稚魚ばかりだと言う。20匹も? ちぎょ20。おそらく稚魚がいる深さ、流れのところを流しているのだろう。一見して誰でも竿を出すところ。

それは、ちぎょうんよ。ここは!というところで稚魚が釣れるときは本命の場所とズレていると判断する。

毛バリが水の流れよりゆっくり流れるようにする。ゆっくり流れれば魚の目につきやすく、くわえやすい。そのためにはラインが垂直になるようにする、などのアドバイス。見事に27cmと28cmのイワナを掛ける。

Anikyさんも同様で、誰でも流すところを攻めている。そこではなく、もう少し毛バリがゆっくり流れる筋は「そこ、そこ」 これだけのアドバイスの直後、27cmのイワナを。手前味噌だがアドバイスがなければこのイワナは釣れなかったろう。

Anikyさんの取り込みはうまい。腰を落とし、魚が寄るのをジッと待つ。掛けると早く取り込みたいのでつい前に出てしまう。滑ることもあるし、動くことで他の魚が警戒してしまいポイントを潰すからだ。

markyさんはフライからテンカラに転向したためか、ドライフライのように出るのを待つ傾向がある。魚が水面に出るのはそうあるものではないので、待つのではなくポイントに毛バリを送り込み、食わせるといいのでは。

そのためには石スレスレを舐めるように流すと出るのです。え!あんなところも、こんなところも、というポイントに打ってみせる。

皆さん、経験豊富なのですぐに結果が出る。自分の釣りに魚を合わせることはできないので、魚の状況に自分の釣りを合わせる。ほんの少し、状況を読んで流す筋を変えるだけで一段ステップアップした初夏の土曜だった。