秋の釣遊会

 

群馬県のある管理釣り場で、秋の園遊会ではなく、秋の釣遊会があった。今年で2年目である。

ここの管理釣り場は来場する人が多く、これ以上来ると釣り場がなくなるので、名前を出さないでほしいという釣り場である。閑古鳥が鳴く管理釣り場からすればうらやましい限りだろう。

人気の秘密はハコスチが放流されているからだ。ハッポースチロールとは何の関係もない。強力パワーのスチールヘッドを掛け合わせた群馬県で生まれたニジマスである。

この引きを味わうためにほとんどの釣り人はポンドに集まる。このため渓流はほぼ貸切である。

新幹線を乗り継いで高崎まで行くのだが、ちょうど品川駅に停車したとき、山陽新幹線で事故があったため、しばらく動く見込みがないというアナウンス。しかたないので品川から山の手線で東京駅へ。そこから上越新幹線で高崎である。

運よく品川駅で停車したので乗り換えができたが、途中であれば3時間は車内で閉じ込められた。山陽新幹線で事故があっても東海道新幹線が止まる。なぜ?と思うが、東京から博多まで1本でつながって運行されているからだろう。

翌朝、高崎駅で拉致され、釣り場まで護送される。今回の参加者は10名である。うちの3名は1名が今日が初めての初心者、2名は数回である。

午前、午後、翌日の午前と一人づつについて、マンツーマンで面倒見る。長い間テンカラをやっているので、いまさらたくさん釣りたいという気持ちは薄れている。

明らかに枯れてきたが、まだ折れていない。面倒見た人が釣ってくれれば嬉しく、その魚は私が釣ったのと同じという心境である。

渓流域にはヤマメとイワナ、そしてボンドから遡上したニジマスがいる。それも無数に。これだけいると先行者も関係ない。何人も入った後でも同じように釣れる。

たくさん釣れるので、合わせ、取り込みまで何度でも教えることができる。魚が出ない、掛からないと合わせと取り込みは教えることができないからだ。

3人の脳内に濃厚なテンカラウィルスをブチューと注入したので、どこまで発症するか楽しみである。

その夜は温泉泊まり。何がうれしいかといえば食後のスイーツが食べ放題である。よし、全品制覇しよう。見事、制覇した上にお代わりまでして幸せな夜を迎えたのだった。

詳細はタツおうノムリエのブログで。