あぁ、GW

 

世間では私は雨男ということになっている。もちろん、雨男もいれば晴男もいるので、そんなことはないのだが、ひょっとして真正雨男?と思うようなGWだった。

大学の公開講座を受講している人の講習会(4/15)が豪雨で中止になり、それではと4/28に上州屋豊田店の講習を受講した人の講習会があるので、ここに参加してもらった。参加者は13名である。

場所は長野県根羽川。長野県と言っても地元、豊田市に隣接している三河文化圏である。4/28は快晴である。どこが雨男なのかと思うが、実は前々日に降った雨で10cmほど高水の上に、水が冷たいのだ。

魚がいなければ講習にならないので、一人1000円づつ出して漁協にアマゴを60匹余り購入してもらい、これを参加者の手で放流した。

シカーシ。いつになっても魚が活性しない。どうしたGWだぞ、と魚に声をかけるが聞こえないようだ。

お昼を食べ、さぁ午後の部ならと期待したが、シカーシ。60匹のうち全員で6つほど釣っただけである。うち3つがサポート隊の隊長、ニッシー西尾さんである。

あの手、この手、奥の手、孫の手、何をやってもダメである。釣れない講習会ほど疲れるものはない。 釣らせることができず申し訳なし。でも魚が悪いのです。

 

 
 

4/30からは、野牛田島の守と高知県中野川へ2泊3日の遠征である。愛媛県の伊予西条から南下すること30分で高知県の中野川である。

伊予西条は快晴なのに、背後におおいかぶさるようにそびえる四国脊梁山脈は雲の中である。なんだか怪しい予感。案の定、中野川に着いた頃にはときおり日差しはあるものの、すでに山は雲の中である。これはやばいぞ。

ここで今年も広島のKさん(女性)、Mさんのカップルと合流する。一年ぶりである。

昨年はKさんの余りのヘタさ加減に開いた口が塞がらなかったが、今年は渓流テンカラとストレートラインで昨年の面影がないほど上達していた。相変わらず、取り込みはあわてて、バタバタするけれど。

雲が厚くなるにつれて次第に魚の活性がなくなる。ときおり、パラッと雨も降る。これは困ったチャン。魚も小さい。どうした中野川。

翌日、5/1は快晴である。今日は間違いないだろう。トコローガ。全然ダメなのだ。釣れるけれどもアマゴが小さい。

水は底なしに綺麗で、新緑、快晴、誰もいない貸切である。なのにダメ。それは一緒に行った人が悪かったんだと、多くの人に言われた 。私もそうおも・・いや、そんなことはない。田島さんはいい人ですと私はその都度、かばうのだった。

本来、四国にはイワナはいないが、かってこの渓に放流された末裔がいるものの、今回はイワナは25cmが1匹のみ。正直、四国でイワナかと思う。

ここに通い出して10年余りであるが、かっては22cmがアマゴのアベレージで、尺ものも珍しくなかったが、行くたびにサイズダウンしているように思う。

中野川は1日15名限定である。私たちがいたときはそれでも4~6名程度である。一切の放流なしなので、釣れるのは自然繁殖の天然アマゴ、イワナである。源流は四国山脈の奥深くであり、そこまでアマゴがいるらしい。

3km以上の釣り場に2つの大きな堰堤。魚はこの間で再生産を繰り返しているのだが、放流がないので交雑が起きずに次第にサイズダウンするのだろうか。よくわからない。

さて、もう1日あるが、なんと2日は朝からビシャビシャの雨。とても竿を出せるような雨でなく、早々に撤収。この雨が東に行くので翌5/3の根羽川はどうなるか。

ワンワンと犬のように鳴くカエル(タゴガエル)が中野川に多い。風邪をひいた犬が鳴いているように聞こえる。声がしたのでカメラを近づけた。警戒して鳴くのを止めてしまったワン。

タゴガエル(映像)

5/3の根羽川の講習会は雨で中止である。漁協は放流したが、送られてきた写真をみるととても講習会を開催できる状態ではなく、中止にして正解である。

参加を楽しみにしていた方は5/13(日)の名倉川の講習会に参加してください。

 

 

5/4-5はBE-PALの取材である。BE-PALは若者むけのアウトドア雑誌。BE-PALの釣りと言えば、ルアー、フライが定番であるが、若い人に日本にはフライフィッシングに匹敵する歴史をもつテンカラがあること紹介したいというのがライターの弁。

ライターとは実に30年近い御無沙汰で、以前、お互い若かったころテンカラの取材を受けたことがあった。

4日は3日の雨の影響で寒気が入り、ムチャクチャ寒い日だった。暑がりの私は長袖1枚でなんとか耐えたが、ライターもカメラマンも4枚着ても寒い、寒い。

それゆえに水もめちゃ冷たく、当然活性もない。なんとか写真になる魚が釣れてホッである。BE-PALなのでサイズにこだわらなかったが、これが釣り雑誌だとダメ出しだったと思う。

夜は毛バリ巻きや、テンカラの話で取材終了、5日の朝、解散である。6/10発売とのこと。

さらに5/7からは釣りビジョンの「釣り百景」の撮影予定だったが、この雨で延期である。

かくかく左様に、なにかしら雨に影響されたGWだったので、雨男も本物かと次第に思うようになっている。

テンカラはテン候カラと言われるように天候に左右される釣りである。ダメなときがほとんどで、それだけにジッと耐えて、耐えて、耐えたその先に爆釣の日があるのを待つという、つくづくドMの釣りである。

しびれるような快感!の日は、いつになるのだろうか。