来年どうする根羽川講習会

 

5月3日は長野県根羽川講習会。この講習会は豊田市足助の「いろは釣具店」主催で、かれこれ、これこれ20年以上続いている。根羽川漁協でするようになって10年ぐらいである。

根羽川漁協でするようになったのは漁協のハウスを、座学や雨風の退避、昼食で使えるからだ。なにより入漁料が800円と安く、支流が多いので運と腕がよければ講習会の後のフリーフィッシングで、楽しめるかもしれないからだ。

講習場所には参加者の数に見合う魚がいないので、講習会のために漁協がアマゴを放流してくれる。この日は毎年、餌釣りのための放流日で、例年の餌釣りの放流日にテンカラもお願いしているのが実際である。

すでに餌師が待機しているので事情を知らない人は、なんでこんなに餌師が多いのか? ♪ はぁ〜民謡、江差追分(えさしおいわけ)である。はぁ〜 餌師が多いわけがわかった。

餌釣りの人たちはテンカラの集団を見て、なんでこんなにテンカラが多いのか? ♪はぁ〜テンカラ追分である。お互いに講習会中は縄張りをおかさないようにする。

この日、参加した人はサポートの人も含めて約40名である。簡単な、しかし30分ぐらいの座学というか、ダジャレに慣れてもらう時間をつくり、9時から実釣講習である。

この日はなんと高校女子2年生が参加した。魚が好きで、釣りをしたいけれどテンカラは簡単にできそうなので参加したとのこと。

なんとしても釣らせてやらなければと、俄然張り切るサポート隊のKさんである。その甲斐あって見事釣りあげたのでよかった、よかった。経験のある人が初心者に教えるという風景が根羽川に展開する。初心者からすれば1年経験した人は誰もが先生である。

40名の中で、撚り糸のテーパーラインを使用している人はわずか1人。レベルラインが多く、ストレートラインもチラホラで、レベルラインやストレートラインの有利性が次第に知られてきたことが伺える。

お金は大事だよ。キャスティングも大事だよ。どこがポイントでどこに毛バリを落とし、どこを流せば、どこで毛バリをくわえるかという定番の説明を実際の流れを使って行う。

その頃になると、来た、来た、来ました! お待ちかねのアマゴの放流である。サポート隊の手で小分けにまんべんなく放流する予定が、ドバッと入れてしまったT島さん。こらこら。

放流されたアマゴは養魚場とはまったく違う環境に、戸惑い、あわてふためき、恐れおののき、オドオドし、面喰う。しばらく慣れるまでの時間をおいて、参加者の毛バリにアタリが出て、そこかしこでヒット。

と言っても、すぐに毛バリに反応するあわてん坊のアマゴは少なく、余りにも毛バリが頻繁に流れてくるので、戸惑い、あわてふためき、恐れおののき、オドオドし、面喰って反応しないので、結局、ボウズで実釣を終えた人も結構が多かった。

全員で昼食の後は、用意したキャップやTシャツ、ストレートライン、ホットアイマスクなどの抽選である。いつものゆるいルールで釣った匹数順である。

優勝は3匹が2名、2.5匹が1名である。0.5匹はスレとのことだが、四捨五入して3匹で優勝ということになった。

全員にいき渡ったところで、さて来年である。私が生きていればやるつもりであるが、参加者が更に増えた場合、今回のように餌釣りとバッティングするとお互いによくない。

漁協にテンカラだけの「テンカラデー」を作ってもらい、事前に告知することでお互いにバッティングをさけ、広い範囲で楽しめるようになればいいなと思う。

漁協にこのことはお願いしたので、実現すればいいなと思うGW最終日である。

 

写真提供 久保さん、鈴木さん、原さん