テンカラミーティング2017

 

5/20-21は第2回のテンカラミーティング2017。会場は岐阜県石徹白(いとしろ)の旧シャーロットタウンスキー場の駐車場である。

両日とも雲一つない晴天で、こんな日に雨を降らせたら本物の雨男であるが、さすがにそんな神通力はなく、暑いけれどカラッとした初夏の晴天の下でのイベントとなった。

今年は釣りビジョンの「こちら東海」(業界ではこちとうと言うらしい)の3代目釣りガールだった中条友莉さんにゲストで来ていただいた。現在は釣りビジョンは卒業しているが、タレント、モデル、MCなどで活躍している。

2015年3月の芝川のテンカラでテンカラを教え、2016年2月のキックオフミーティングに来てもらい、その繋がりから今回のゲストとなった次第である。

芝川のテンカラは、3月2日の収録日に、天然アマゴをテンカラで釣らせてほしいというディレクターの無茶な注文である。テンカラ初心者が天然アマゴを収録中に釣るのは、私に60cmの天然アマゴを釣れというようなもので、とても無理。

そこで漁協に事前に成魚放流をお願いした。ところが放流したのがニジマスだったので、キャスティングもなんとかなり、釣れるようになると釣れるのは当然ニジマスばかり。

そうとは知らずアマゴを釣る、と張り切っている友莉さんに、実はアマゴは無理と言うわけにもいかず、今度はアマゴかも・・と最後まで引っ張った。

今回のようにタレントをお願いするとき、もちろん個人的にお願いできるわけもなく、すべてマネジメント会社を通しての派遣である。それにはなにがしかのお金と様々な条件があるが、それもすべて参加者にゲストと一緒に楽しんでもらえばという思いからである。

両日あわせて85名の参加で、延べで120名であった。昨年が96名だったので若干減ってしまったのは残念である。

メインは講習である。今日が初めての入門者・初心者コース、経験者コースは尺ものハンターの西郷さん、オールラウンダーの高橋さん、それにフライフィッシングに学ぶコースの内山さんと多彩なコースである。

講習はおおむね2時間。これを初日は午前と午後、2日目は午前と都合3回繰り返すので、それぞれいろいろな講習を受けることができ、参加者には好評である。その分、講師は大変であるが、教えることで自分が上手くなるからと快く引き受けてくれている。

テンカラ界の左甚五郎の春日さんのクラフトは見事である。新作のアイデアがすごい。すべて手作り。ひと桁違うだろうと言う値段である。東京なら一桁多くても売れる。

友莉さんのトークショーが2回。撮影で様々な釣りを体験しているが、やはり船酔いが一番つらいとのこと。リバースしたことも何度か。美人のリバースはみたくない。

そのような経験から事前にパンシロンを飲んで、次にトラベルミンを飲むとよいとのこと。船に乗る人は参考になるかも。

もうひとつの目玉が友莉さんとのジャンケン大会である。シマノの竿が1日目に3本、2日目に2本。ジャンケンを勝ち抜いても、最後に友莉さんに勝たなければ最初からやりなおしである。

勝ち抜いた1対1ではお互いに出す手を事前に言う。当然、お互いにフェイクである。負けろコールの合唱の後でジャンケン。勝ってガッツポーズの人、負けてガックリ机に伏す人ありで盛り上がる。

一度、1対1になってもそこで負けて御破算になり、再び1対1になる人はいなかったので、ジャンケンを勝ち抜くというのは運が強く、持ってる人なのだろう。

ある人に「持ってるね」と声を掛けたら、はい!と入漁証を出す。そうじゃないだろう。

2日目には別のモデルさんがフリーの参加者として来場した。マネジメント会社に所属しているとのことで私は2人の美人に挟まれてあやうく昇天するところであった。

宿泊は民宿「ささき」である。夜の食事はブタ肉のしゃぶしゃぶ。大皿1枚の肉をぺろりと食べた私の食欲に驚いたようだ。

友莉さんについてテンカラをレクチャーしたが、アタリをどこで取るかが難しいようだ。友莉さんに限らず誰でも難しい。バシャと水面に出るようならアタリは誰でもわかる。

しかし入れ替わり、立ち替わり毛バリを見せられているC&R区間の魚は警戒し、神経質になり、うかつに水面にバシャと出ることはない。

水中でコツと微かにくわえるので、アタリは糸フケにしか出ない。そのアタリの取り方をオールラウンダーの高橋さんと一番弟子のK貞さん、2番弟子のI倉君がぴったり着いて「アタリ!」「アタリ!」と教えた。

最初はアタリ!の声にびっくりしていたが、やがて自分でとれるようになり、ここの上限10匹まで釣ったのだった。

2日目の釣りでは、芝川の収録の際に自分で巻いた毛バリを持っていたので、それでイワナを釣った。これがなによりうれしかったようだ。このときはアシの横の竿抜けポイントでバシャッと出た。

船の釣りと違い、すべて自分の判断と腕で決まるテンカラが自分の性格に合っているとのことで、今後も続けてくれるだろう。

友莉さんのテンカラミーティング2017のブロクはこちら。

テンカラミーティングを2回開催した。次回をどうするか未定である。参加者にアンケートをとっているので、その結果をもとに考えたい。

それと私が生きていること、さらに元気であれば。貢物がたくさんあるようなら元気になれる。今年もたくさんのお土産をいただきました。ありがとうございました。

これだけの人数が一堂に集まれる場所は石徹白をおいてないだろう。緑豊な自然、広い駐車場、駐車場の横が釣り場、女性に優しいウォシュレットのトイレがある。

スレてはいるがたくさんの魚のいるC&R区間、長大な本流などの条件を考えると石徹白は外せないように思う。石徹白が遠路の人もいるだろうが、どこで開催しても遠路の人は必ずいる。

アンケート結果は後日アップします。

写真提供:ボク久保の、久保さん、ほか。