バーブレスフック普及協会主催の小菅川講習会

 

4月21日(金)の毛バリ巻き講習会を終えて、すぐ新幹線で東京へ。立川のホテルには深夜12時着。夜中の12時でも昼間のように人がウロウロ、ザワザワ。さすがに東京。都会だ。

私は愛知県豊田市に住んでいるが、世界のトヨタの玄関口の駅前は夜中ともなれば閑散として、犬が通るくらいである(猫も通るけど)。もちろんウソ。駅前 が閑散としているのは事実。サラ金の看板が目につく。

翌日は昼から講習である。今回は2日間で25名の参加である。今年3回目であるが、年々参加者が増えている。というのもバーブレスフック普及協会のメンバーが、関東一円の釣具店を廻ってポスター貼りをお願いした努力の結果である。

「流した汗は報われる。逃がした魚は救われる」

無駄に魚を持ち帰らず、リリースしましょう。ハリはバーブレスで。

参加者にはテンカラが初めてという人もいるし、そもそも釣りが初めてで「いきなりテンカラ」という人もいるので、まずは座学から。

時間は30分で、とのこと。呑みだすと止まらない酒呑みのように、話しだすと止まらないので、今回は30分でカンカンと鐘を鳴らしてもらった。

本やDVDの紹介も。ここでも儲けようというのか。つり人社からは7掛で入るので、そのまま7掛けで売る。儲けなしである。ただし、サインが1回1000円だけど(ウソ)。2日間でDVDはすべて完売である。

さて、実釣となってフィールドへ。雲行きが怪しいぞ。来た来た黒い雲。私が箱根を越えると雨になる嵐を呼ぶと言われるが、お約束の雨である。

では、と言った途端、ポツリ。それではと言った途端にポツポツと。急いでレインギアを着る人も。この日は終わりまで小雨まじりだった。恐るべし雨男。

魚は放流されているので、キャスティング練習の途中で釣る人も。大勢の毛バリを見てすぐにスレてしまうので、その場合にはどうすればいいか。毛バリの選択、誘いの掛け方、底にいる魚の釣り方などを一人、一人個別に伝える。

皆さんはレインギアの重ね着だけど、私だけシャツ1枚の腕まくりである。暑いのだ。なぜ暑いのか。熱血指導なので血液が熱くなるからだ。あぁ暑い!

下流で自然渓流を想定して講習である。どこに魚がいるかを考え、どこに毛バリを落とすか。流すのは距離、長さではなく3秒間、回数は3回という散々の法則を伝える。

ええ! そんなところまで打つのという誰もやらない想定外のポイントこそ見逃さないこと。上流から下流を見て、上流から下流を狙う1粒で二度おいしいグリコ釣法とか。

それもできるのはキャスティングができるからこそと、10cm幅の溝に落とす技を披露して、どうだポーズをとる。

この日は全員が釣れてよかった、よかった。

夜は広瀬屋旅館で夕食の後、毛バリ巻きである。明日は今晩巻いた毛バリで釣り大会なので皆さん真剣である。粗毛バリの巻き方を紹介する。

真面目な中にもギャグを入れる。ハックルプライヤーの穴は小指で巻きます。私はこれで毛バリ巻きがうまくなりました。小指に教えてもらいましたから。

ハリはバリバスの2120WBの12番で巻いてもらう。私の経験ではバーブレスの中でもっともバレにくいハリである。ハリ先が少し開いているという独特の形状なので、魚から外すとき、バーブレスなのに外れないということもある。

2013年のことになるが、イギリスで日の丸を背負ったアウェイの中で、バレなかったという信頼が薦める理由である。

全員で記念写真。毛バリ巻きで疲れた目に花王のホットアイマスクを。これは花王の! 買おうかな。

翌日はうってかわって春の晴天である。散りそめの桜の花弁が水面にはらはらと。家族連れも多い。子どもたちが竿を持って駆けまわっている日曜の朝。

この日はいきなり実釣である。釣り大会は自己申告の大物一尾である。テンカラが初めての人も2日目とあってそこそこ上げていく。若いカップルは釣りあげた互い の写真の撮りあいが楽しそうだ。

3時間があっという間に終了である。表彰式の優勝はピカピカの尺ヤマメ、それも自然渓流区域で釣ったNさんである。

テンカラは面白い。山をやるので今回テンカラを覚えたことで更に山が楽しくなるという相乗効果があるとの喜びの声。毛バリは昨晩巻いた超粗毛バリである。それでいいのだ。

私から提供したキャップ、シャツが全員に行きわたり終了したのだった。

テンカラの最前線にいるとテンカラではウエイダー、ベストなどが当たり前と思っているが運動靴の人が1/3くらいだった。

そうなのだ。テンカラの入門者の多くはウエイダーのことなど知識も頭にもないのだ。運動靴でテンカラができる。それでいいのだ。

それで安全に1日が楽しめるなら、それもテンカラの楽しみ方なのだと思う。運動靴でできるテンカラエリアが全国にできればテンカラは更に普及するに違いない。

来年も、もし私が生きていれば開催するとはバーブレスのメンバーの話である。死ぬわけにはいかないなと思う新緑のゴールデンウイーク前である。

そうそう。昨年は花粉症がひどかったが今年は目が少しかゆい程度である。なぜか? 歳を重ねて(最近では歳をとったとは言わないようだ)感受性が悪くなったから? それもあるかもしれないがヨーグルトのおかげかも。

ほぼ1年近く毎朝、カスピ海ヨーグルトを食べている。種菌1000円をアマゾンで買って、種菌1袋に牛乳を継ぎ足すだけでヨーグルトができる。種菌は3ヵ月くらいチカラがあるかも。安いし、容器が出ない点がいい。毎日、食べているので腹の調子もいい。花粉症の人、試したらどうでしょうか。ヘックション。

写真提供は広瀬屋さん

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