鮎タイツの疲労感を科学する

 

私は水に浸かると足が冷え、その反動で足がポッポと火照る体質です。鮎を盛んにやっていた頃は、その夜、足の置き場がないくらいにふくらはぎが火照りました。

ふくらはぎに手を当てるとフライパンのように熱いのです(ちょっとオーバー)。翌日、鉛を入れたように足の疲労感が残りました。鮎釣りは楽しいのですが、翌日のことを考えると気が重くなり、次第に鮎から遠ざかる一因となりました。

この体質はテンカラでも同様です。冷たい渓流に浸かることで、帰りにはすでにふくらはぎが熱いのです。足のだる重いのが翌日ずっと残ります。

「そうそう、自分もそうなんだ」という人は結構多いと思います。ところが水に浸かってもまったくそのようにならない人がいます。実にうらやましい体質です。

かって鮎に熱中していたころ、なぜこの差が生まれるのか、その理由を調べようと思い、アンケートをとったり、浸水実験をしてサーモグラフィで足の温度変化を調べました。今から20年以上前に行ったものです。

鮎タイツの実験ですが、ウェイダーでも同じことです。要は血管の感受性の差で足が火照ったり、まったく変わらない体質になります。

なぜ自分は足が火照り、だる重になるのか、全然ならないのか、その理由がわかります。わかったところで、テンカラがうまくなるわけではないですが、知識の幅が広がり、豊かな人生の一助になります。

参考になればと思います。PDFの表示を回転させて読んでください。

鮎タイツの疲労感を科学する(PDF)