渡良瀬川C&R区間

 

群馬県桐生市の渡良瀬川(わたらせ)C&R区間を初めて訪れた。倉上さん主催の講習会のためである。

赤城山を望む渡良瀬川C&R区間は私のお気に入りの川であった。区間は2kmあるそうだが、釣りをしたのは蕪町公園の前である。

このあたりは川幅が広いところで50m程度あり、丸い大小の底石がびっしりで、荒瀬、チャラ瀬、トロありなのでいろいろな釣法で楽しめる。

このC&R区間は2012年からのようだ。この設定には両毛漁協の中島組合長が頑張ったようだ。中島さんは40代前半と若い。長老たちのC&R設定の理解を得るまでに15年かかったという。

どこの漁協も組合員の説得に苦労するが、15年かけてまでのC&R区間なので、なんとしても多くの釣り人に訪れてほしいという気持ちが組合長から伝わってくる。C&R区間のシールは奥さんのデザインとのこと。

ここは餌釣りもOKである。川を見る前は餌釣りも?と思ったが、OKの理由がわかる。釣り人が多く、どこからも監視可能なのだ。

餌釣りの中には、C&R区間は魚が多いことからキープ目的が必ずいる。そこで禁止になることが多いのだが、このオープン環境ではキープはできないだろう。

魚は成魚放流が中心である。ヤマメと銀毛しているサクラマス系のヤマメである。綺麗な魚が多く、魚のコンディションがいい。底石がびっしりなので、川虫も多いのだろう。これに天然繁殖ものと成魚放流が野生化したヤマメが混じる。

ともかく川が広いので、私はこういう場所は大好きだ。ブッシュを気にすることなくブンブン、音はしないが毛バリを振ることができる。

30日は上流のダムの放水があり、20cm高であったが、午後3時ごろから減水し始め、それとともに活性が上がる。糸鳴りするヤマメが竿を絞って十分楽しめた。

その夜は組合長おすすめのピザ食べ放題の店へ。ピザ大好きなのだ。ナンも好き。粉ものなんでも来い。食べた、食べた。倉上グループのメンバーがとっくにゲフッとなってからが私の本番で、まだ食べるの?と呆れるくらいに食べた。ゲフゲフ!

翌5/1は、同じ場所で講習会である。すっかり減水していて白い平水線より水が低い。9時の講習の前に一面にミツバチハッチがあって、そのときバタバタ釣れたようだ。ということはお祭りの後なので苦戦は目に見えている。

今回は5名である。うち女性が2名。俄然やる気になるのだった。舟木一夫の高校3年生が1名。と言っても舟木一夫ってもはや誰のこと?だろうが。

若いってすばらしい。教えたことを砂漠の水のように吸収する。すぐわかる、すぐできる。デモ中に軽く1匹釣ったところで、さぁ実釣。

あいにく魚はお休みの時間で、高校3年生がヤマメの尺上を掛けたが、うれしさと、早く取り込みたい思いでいきなりハリスを持ってしまったので、残念ながらハリス切れ。

この日の様子だと夕方になればバタバタ出る予感。だが、帰らなくてはならない。2時前に失礼して新幹線のり継ぎで、家には8時。近ければ通いたい釣り場なのだが。

桐生タイムスの取材を受けました。