運と危機管理

 

最初の爆発現場

 
 

中国、東南アジアを拠点に仕事をしている釣り仲間の甲斐さんが、1月14日にジャカルタのテロに遭遇し危うかったと連絡があった。

最初の爆発現場のスターバックスでコーヒーを飲むのをやめて、別のコーヒーショップにしたこと、爆発があったのでどうした?と現場を見にいったが、途中で引き返したことが命を救ったというものだ。

テロリストは爆発現場に集まった民衆にむけて銃を乱射した。あのとき、もし引き返さなければ危なかったという。爆発で倒れた人を介抱している人が背後から撃たれるのも目撃したようだ。さすがにその瞬間はビビッた。

逃げ込んだビルにテロリストが侵入するのではないかと人々は混乱状態。イントネシア人は混乱、女性は泣く。現場一角は日本人商社マンも多いところで、そのビルには三井倉庫3名、三菱電機4名の商社マンがいたが、冷静にバリケードを作って侵入を防いだという。

ここで思うのは人の運である。単に運がよかったというけれどスタバを変更したのは運かもしれないが、途中で引き返したのは、これは危ないぞ!なにかある!と危機管理のアンテナが働いたからだろう。君子危うきに近寄らず。危ういと感じたかは運ではなく勘である。

冷静に、協力してバリケードを作る日本人はやはりすごいと思う。日本では起こり得ない危険な海外で働く経験値があるからだ。

正月に帰国したとき、3回引いたおみくじがいずれも大吉だったそうだ。運の神様がついているので今年のテンカラの爆釣は間違いないが、テンカラのために帰国する運に恵まれないのではないかと今から心配している。