サンスイ・トラウトフェスタ2016

 

つくづく一年は速いと思うものにはたくさんあるが、埼玉県川越のトラウトフェスタはその一つである。

昨年は30分のデモ時間のほとんどをしゃべりまくったので、キャスティング時間がわずか3分しかなかったあの日から1年である。記憶が鮮明なだけにもう来たのかという思いである。

このフェスタはフライフィッシングの中のダブルハンドのスペイキャスティングを中心としたイベントである。その中でテンカラはシマノだけなので周りはフライマンの完全アウェーである。

それだけに12時半からのデモにどれだけ集まってくれるのかいつも心配する。幸いなことに、サクラで来てくださいと呼んだわけではないのに、夫婦で囚人服を 着た小池さんを始めとして、吉田テンカラ会、ムサテンのメンバー、浜松からは無州さん、富士宮から篠原さん夫婦が来てくれた。

後ろから押さないで! の声が出るとか、ジャンプして捻挫する人が出るなどで、今年も押すな押すなのデモになった。フライマンの中でもテンカラに関心がある人 は多いようだ。

シマノのブースにも大勢寄ってくれて対応に忙しかった。ブースに来る人の多くは渓流メインのフライマンである。ロングラインのスペイの人は皆無で、フライとテンカラは近いけれど、スペイとテンカラでは共通項がないのだろう。

開場前に並んだ多くの人の目当ては特価のブランド品である。まず、目当ての買い物をしてそれが一段落してシマノのブースに来る。

いろいろなショップが出ているが、さすがにSIMMSは大人気で人の波が絶えない。ハックルなどのフライタイイングの素材のショップも人気である。

シマノはメーカーで、小売ではないのでブースで商品は売らない決まりらしい。

時間をみてショップを廻るがつくづくテンカラはというか、私は買うものがない。今回、買ったのは手作りの梅干しとタクワン漬だけである。それぞれ250円、計500円である。

なんで梅干し? あるショップの人が作ったものである。最高に美味い。人工調味料を使わない手作りの梅干しや、タクワンを家庭で作るのがいかに大変かわかっている。

それだけに、その安さと味に驚く。もし来年もあるなら買い占めて宅急便で送ることにしよう。

このイベントに参加して10年くらいだろうか。昨年参加したフライの里見さん、佐藤成史さん、杉坂さんが今年は参加しなかったので寂しかったが、参加者はほぼほぼ昨年と同じである。

「ほぼほぼ」は今年の新語大賞らしい。ほぼでいいのではないかと思うが、話すとき、ほぼほぼにすることでマイルドになり、聞く人にはやさしく聞こえるからかもしれない。

これまでになく風のない暖かな日だった。暑がりジェイソンなので(家内は厚塗りジェイコ)終日、腕まくりしていたので日焼けした一日だった。

途中、バーブレスフック普及協会のメンバーと来年のイベントを相談した。4月22(土)-23(日)の小菅川に決まった。参加予定の方、今から手帳にメモメモ。メモメモは新語大賞ではありません。