親子テンカラ体験会からその後

 

7/16(土)は長野県大町市、大町ダム下の漁協の池で親子テンカラ体験である。体験会には、今年は午前6組、午後7組の親子が参加した。子どもが真剣に魚とやりとりしているのを見るのはいいものだ。毛バリで釣ったことを憶えている子どもは少ないかもしれないが、少しでも釣りに興味を持ってもらえればいい。

北の安曇野渓流会

翌17日は北の安曇野渓流会の第1回交流会である。西は大阪から東は埼玉、千葉から12名が参加した。水谷事務局長の話では会員は100名を越えたそうである。会長の私が知らなかった。そんなに多かったのか。

この日は私が集合地点に着くのを待っていたかのように雨。車のドアをあけた途端に雨。増水と工事濁りもあって籠川の最下流部で講習会と実釣。

いつものことながら、これだけの大人数が民族大移動のように上流に移動するのだから釣れないのも無理はない。もし一人、二人ならうまくすればイワナのツ抜けになる。ただしサイズは期待できない。

そんなこんなでその夜、自宅に戻る。翌朝、釣りビジョンのテンカラの海外向けの3日間の映像撮影で某水系に出発である。

海外ではテンカラが一時的なブームというより定着したと思われるくらい盛んである。そこで海外に向け、日本の風土で生まれ、日本の歴史のなかで数百年以上続いてきたテンカラを紹介する番組を作るのが目的である。

通常の番組なら1泊2日、場合によっては1日の撮影で済ませてしまうが、今回、スタッフはじっくり、納得のいく映像を撮るということで、前回は大雨の大増水でボツ、今回は再度の仕切り直しの撮影である。

ところが天候と泣く子には勝てない。先週までそこそこ釣れていた渓流が梅雨明けとなった途端、一気に大渇水。普通は徐々に下がるが、一気に減水したのはこの冬の雪が例年の半分しかなかったからだろう。冬の雪が夏の水に影響する。

例年なら渓流は梅雨明けは良い条件である。ただし、水があればの話で渇水と梅雨明けの雲一つない晴天では厳しい。

ということで、再度の仕切り直しである。イワナの映像は撮れたが期待するサイズのアマゴが出なかったので。

4Kテレビ用のカメラで撮っているので、映像が実に綺麗。渓流も魚も美しい。そこにシワとシミの真っ黒な爺さんがモデル。

大町2日、撮影3日と連続5日間の釣行で疲れが出たのだろう。その隙間を縫ってテンカラウイルスに侵され、夏風邪を引いてしまった。風邪は冬のものだろうと夏風邪にはまったく罹ったことがなかったのに。お見舞いは甘いものがいいです。

歳だなと思う。そろそろメディアに出るのもお終いにしなければと思う夏風邪が峠を越えた夏の夕暮れである。