上州屋講習会と芝川講習会

 

12(土)は上州屋豊田店の講習会。自宅から10分程度である。実釣なし、申込みなしなのでどれくらい参加してくれるか気の小さい私は心配で夜も眠れなかったが、開始の1時には店が予定した定員をオーバーして20余名が参加。一部で立見も出て、前に出ようと押し合ったりジャンプする人もいた。

定番のオヤジギャグと新作ギャグを交えて6時まで講習した。この日から全国に先駆けて豊田店で発売されたフジノナイロンの「ストレートライン」を紹介する。

テーバーライン、レベルラインでもない第3のラインである。同時に内山さんのフライタイイングの実演も。毛バリについてのコンセプトがテンカラとほぼ同じである。

5/3は根羽川講習会である。豊田から1時間なので今日の参加者は大勢集まりそうだ。

20日(日)は富士宮、芝川の講習会である。家を出るまで快晴。今日の晴れは間違いない。水温も上がって魚は活性するだろう(ムフッ)。ところが新東名を静岡に入った頃から曇り出し、富士宮に近くなるにつれ雨が。道路には水たまり。これは結構降ったな。

先発隊からLINEで「どこまで来てます」「そちらに近づいています」「やっぱり。さすがに大王。次第に雨が強くなってきましたヨン」 またやらかしてしまった。

雨男と言われている。箱根を越えると嵐を呼ぶ男、北海道では台風を呼ぶ男と呼ばれている。台風がめずらしい北海道の、それも6月にみごと台風を呼んでしまったからだ。なんで北海道まで来て台風に遭わなければならないのだと目には涙が。

飛込み参加なので参加者が心配な小心者。集合写真の頃には20名程度。遅れて5名で25名。今回は犬なし。

今回、バーブレスフック普及協会から西山さんと田中さんが4/16-17開催の講習会の紹介に来てくれた。日帰り参加OKなので関東圏の人に限らず、ぜひ参加を。

今年から芝川の橋の上下流が禁漁区になってしまった。およそ500m余りの一番いい区間である。聞けば地権の問題らしい。現在の芝川の流れは以前は地権者のいる土地だったようだ。

それが長い間に流れが変り、川は地権者の土地を流れるようになったらしい。土地台帳もあることから、現在の川が流れる土地は地権者の土地ということになり、それゆえ禁漁区となったようだ。川は国のものと思うのだが、そうではないようだ。

今回は、写真がなくてもいい自己申告の大物の長寸1匹の釣り大会とした。だからと言ってニジマス1mというのはナシで。講習を受けるのは5名。その他の人は大物釣りにGO! 

講習はキャスティングから。ただし若い人が多いので、すぐにキャスティングができる。ある程度できれば実釣講習だ。どこがポイントか、3の3の法則、警戒されない歩き方、あわせのキッカケなどである。

おそらく今日だけで10名が流した後だろうという小さい瀬から「ドン!」 散々、普通サイズの毛バリを見ているだろうからと、14番でも小さく巻いた毛バリのハックルをマルガリータにした毛バリを沈ませて流すと「ガツ!」ヒレの回復した45cmのニジマスである。講習中に釣れない講師の私にしては珍しいことである。

プールには60cmを越えるニジマスが遊泳している。講習会なので大物より、小さくていいので数が釣れてほしいのだが。小さくていいので、数を入れてほしいと漁協には前もってお願いしておいた。

15cm〜20cm程度のものを入れましたと連絡があったが、どうやら先住の大物ニジマスが、「いただきます」と餌にしてしまったようだ。こういうときにはテンカラではなくルアーがいいので、ルアー大会に変更(しなかった)。

スレながら一番、デカイのをキャッチしたのは北の安曇野渓流会事務局長の水谷さんである。他の人も0.8号のハリスをブツブツ切られたり、引きずりまわされたりである。0.8号ではもたない。

1.2号で取り込みに5分以上かかったアンディ君が55cmをキャッチ。ただし、表彰式の後の午後の部で。本流テンカラNPだから取り込めたかも。

終始、曇りの小寒い日になってしまった。晴れれば魚の活性があがるのだが。天・地・人は釣りの条件で及ばないものの順である。初心者には厳しい日になってしまった。ただ、私にはその分、花粉が軽くてグシャグシャにならずにすんだのはラッキーだった。ヘッキュションっと。

今回、何人かの人にストレートラインを使ってもらった。スプールから出したときはフワフワしてなんだか頼りない感じがするが、実際に使ってみるとこのラインの良さがわかる。

30cmのマーカーはナイロン0.4号×6本の組糸(編み込み)である。この編み込みの部分に水が浸みこみ(ナイロン自体に吸水性はない)、さらに黄色のライン部分も濡れることもあって、適度な重さになるからだ。

先端が重くなることでピシッと直線的に飛ぶこと。カール(撚り)がまったくないというラインは気持がいいが今回、使った人たちの評価である。

テーパーラインではなく、レベルラインでもない、第3のラインの所以である。1年かけて試行錯誤した私のアイデアの結集である。ぜひ、使ってみてください 。

写真提供:原さん、無州さん、橋本さん