またまた犀川撃沈

 

犀川殖産にチャレンジしたが、またまた撃沈。この日もアンパラの山本さん、プチビラMTおんたけの鈴木さんと一緒である。朝の9時半から竿を出す。その直前に今からダムが放流するという放送が流れる。ちょっとイヤな予感。

竿は本流テンカラNP、ラインは3.5号を5m、ハリス1号を1ヒロにする。狙いは放流魚ではなく野生化したヒレピンと志は高いが、放流魚でも釣れればウレシイのが本音である。

肝心な毛バリである。餌釣りではマグロや紅染めのイカなどを使うようで放流魚には効果的らしいが、放流から一ヶ月近くたっているので、犀川に多い黒川虫を餌にしていると判断しクロカワ毛バリである。

押しの強い流れなのでタングステンヘッドの2連である。胴はテキトーに巻いてクロカワモドキにした。押しが強いので、これだけでは底までとても沈まないのでハリスに2Bか3Bのオモリをかませる。これでやっと底がとれる。

犀川は広い。場所によっては50m〜80mの川幅がある。しかも押しの強い流れのうえに、ダムの放流で水位が変動する。この日も水が増え、濁りが入る(言い訳その1)。

放流しているとは言えこれだけ広い川では魚は分散してしまい、テンカラではとても手が出せないところだらけである。(言い訳その2)

とは言ってもニジマスが着くところの水深、流速、底石、溝、かけあがり、泡の流れなどを判断してポイントを絞るが、広い川ゆえにそこに魚が着いているかまったくわからない。ライズもない。山本さんの経験だのみである。(言い訳その3)

結論から言うと4時までやってアタリが3回。うち1回がガツッアタリで、魚が水面まで浮いて茶色の魚体が見えたところでバレる。2回目は30cmのニジマスを掛けたが「小さいね」なんて言って気を抜いた寄せをしたのでバレる。

3回目は、振り込んだ途端のガツアタリで魚は出ずに、出たのは「あっ!」という声だけ。フッキングもできない。

反省とこれからの攻略を考える。

1. ダウンクロスに引いても毛バリは浮いてしまう。底がとれなければ釣りにならない。流れと平行に仕掛けを流し、食い筋に流すようにする。オモリの調整は大事である。底 がかりするくらいに調整する。

2. アタリが出ると予測するポイントを正面にして、正面でアタリが出るのが理想である。しかし、上流に振り込んでも押しが強いので正面に来てもまだ底がとれない。そのため竿を下流にどんどん送り込むようになる。

3. 竿が斜め45度くらいになったところでアタリが出る。つまり、その頃にやっと底がとれているのだ。そのときはラインやハリスに余裕(遊び)がない。このため、ガツッというアタリで合わせたとき、ハリは上流に引かれる。魚の口に毛バリが浅く掛かるだけなのでバレてしまう。

4. 釣りあがりすれば少しは底をとる時間が長くなるが、あの流れで釣りあがりは体力を消耗する。

5. アタリがあったら即アワセをしないで、送り込んでから合わせをする。ただアタリがあったときにラインやハリスに余裕があればである。

6. 仕掛けを長くして、思い切り上流に打ってラインまで水につけるようなフカセた流し方をする。底を取りやすくなりハリスもフケるので魚は長い間くわえると思う。しかし、アタリをとるのが難しくなるので、わずかなラインの変化で底かかり覚悟で合わせるしかない。

注意

犀川でテンカラでニジマスをという人もいると思います。底石がヌルヌルで非常に危ないので気をつけてください。ウェイディングスタッフ(杖)は必需です。私も使ってます。とうとう杖を突くようになったかと言わないでください。ウェイディングスタッフですからね。犀川でテンカラで釣りたいという夢をしばらく追いかけます。