平谷湖フィッシングスポットで試しテンカラ

 

長野県平谷村にある平谷湖フィッシングスポットの管理人のHさんがテンカラ再開を検討しているので、ぜひテンカラを見せてほしいとの連絡がフライの内山さんからあったので、10月3日(土)にテンカラをしてきました。

平谷湖フィッシングスポットは2003年にオープンするとき、テンカラOKとしたいのでルールを作ってほしいということで、ルールづくりに関係しました。以降、オフシーズンの楽しみの一つだったのですが、5〜6年前からテンカラ禁止となりました。

その際、電話で支配人に禁止の理由を聞きましたが、テンカラは釣り人の近くに来るのでうっとうしいという他のお客からのクレームであると理解しました。経営上の判断であれば仕方ありません。

テンカラの問い合わせが増えているとのことで、再開を考えているので管理釣り場のテンカラの釣り方を見せてもらい、再開にあたってのルールを考えたいというものです。

この日は快晴の土曜ということもあって、一目で40人くらいのルアー、フライマンが楽しんでいました。ルアーが多い印象でロッド立てに一人で数本のロッドを立てている人もいます。オープンした頃に比べて、管釣りルアーが盛んになっている印象です。

Hさんの話ではシーズン中、渓流には行かずここだけというルアーマンやフライマンが増えているとのことです。

今回、竿は渓流テンカラの3.8m、本流テンカラ4.4mでデモしました。仕掛けは毛バリまで5mと5.5mです。フィッシングスポットでフライを指導しているF・A・I・Sの松井さんや毛バリタイイ ングの中西さんにも振ってもらいました。

ラインが短いテンカラの特性上、頻繁に打ちこみ(打ち込め)、そして毛バリをクイ、クイ引いて魚を誘います。そのとき竿先を下げて横に引きます。もし4m横に釣り人がいれば、その人に向って竿先がクイ、クイと動いてくることになり、これはうっとうしいというのが試し釣りをした松井さんたちの評価です。

かといって、竿を横にしないで縦に竿を引くのも限界があります。これではテンカラならでは利点がありません。なるほど、他の客がテンカラは近くに来てうっとうしいという理由はこれだとわかりました。

となると、仕掛けの長さより竿の長さが問題になるでしょう。また取り込みの際に竿を岸に置くことが多いので、これも踏む、踏まれるなどの原因になるとのことです。

先日のような人数であれば自由に引けましたが、混雑しているときには確かにうっとうしいでしょう。多いときには200名を越えるようです。

さらに近くでバカバカ釣られるのも気分が悪いかもしれません。止めさせてほしいという気持ちにもなるでしょう。この日、T隊長や管理釣り場のテンカラが初めてという女性と一緒でしたが、ともに周囲の人が気の毒なくらいに釣っていました。

魚はテンカラのクイ、クイ動く毛バリを見ることはないので「なんだこれは!」と手のない魚は口で確かめるからです。全員がテンカラならこんなに釣れないでしょう。

テンカラを禁止にしているポンドの管理釣り場がありますが、そこがどのような理由なのかはわかりません。テンカラはマイナーなのでテンカラ禁止にしても影響ないという経営上の判断もあるでしょう。

一方、岐阜県の美濃フィッシングエリアや岡崎のトラウトポンドはテンカラOKで、とくにトラブルがあったとも聞いていません。

平谷湖が再開されるようであれば朗報です。安全に楽しむ場所が増えるからです。とくにテンカラをしてみたいという女性や、子どもにテンカラを教えたい親にとって最適な場所だからです。

現在、11月1日(日)、この日だけテンカラを解禁する方向で検討しています。私の方で講習会を開催します。テクニックではなくトラブルなく楽しむ方法についてです。詳細が決まりましたらアップします。多数、ご参加ください。