日々雑感

 

桜が満開である。今年は冬が寒かったせいか、暖かになるとアレヨ、コレヨという間に満開になり、花冷えの風にすでに雪のように花びらを散らしている。

花の命は短くて・・・。来年も桜を見ることができるだろうか。釣り仲間の訃報や、もう・・と言う話を聞く昨今、花の命にわが命を重ねるのもこの季節である。

横浜のフィッシングショーでは相変わらずルアーに勢いがある。人だかりがしているのはルアー関係ばかりである。魚クンのトークショーは面白い。甲高い、脳天から声が出るようなトークの合間に絵手紙のお手本のような絵を描く。

すべてが魚である。ギョ、ギョは定番であるが、ありがとうギョざいますとかで、すべてギョである。私はオットット、ウオッ!と驚く。

シマノの釣りガール、阪本朋子さんに会った。今年は各社の釣りガールが集合して人気コンテストのようなことをやっていた。彼女も対象だったか知らないが、もしそうならダントツでトップであろう。グルメ番組でフランスでおいしいものを食べてきたそうだ。

久しぶりに倉上さんに会った。相変わらずの光頭無毛ぶりは変わらないが、とうとう補聴器をするようになったのかと思ったら、電話らしい。まもなく古稀になるので、電話も子機にしたそうだ。

あいかわらずテンカラ関係は影が薄い。バリバスにはバーブレスフック普及協会の吉田さんがいた。吉田さんの住んでいる埼玉県入間市にバリバスはあるそうで、近いこともあってバリバスのサポートをしているようだ。

一応、名ばかり監事の私もバーブレスなので、バリバスの2120WBを使うこともある。昨年のイギリスのデモで50cmのニジマスもこのハリの12番である。50cmの取り込みで、さすがにゲープが少し開いていたがバレることはなかった。このハリのバレ率は少ないと感じている。

フジノラインがテンカララインのオレンジというか朱色のラインを出した。グリーンのテンカラミディは正直、撚りが強かったが、このラインを手にとってみると大変しなやかである。ナイロンだが、視認性がいいので使えるかもしれない。

今は花粉症のピークである。3月末の高原川は暑さを感じるほどのポカポカ陽気で、腕まくりして過ごしたので早くも日焼けしたくらいであった。当然、花粉には十分気をつけたつもりであるが、翌日から酷い状態になってしまった。

まるで風邪をひいたような鼻水の嵐。とめどない涙とかきむしりたい眼の痒み。ゴミ箱にはティッシュの山である。これが5日間続いてやっと収まった翌日に、再び高原川へ出撃である。

今度は完全防御である。薬を増量する。つぎに作業用のゴーグルをネットで買う。まずメガネに偏光グラスをして、次にマスクをして最後にゴーグルでマスクを押さえるようにしてかける。まるで海に潜るようだが仕方ない。

この日は花冷えの寒波で、前夜の雨が雪だったようで栃尾の朝は小雪が舞っていた。いつもならうっすらと濁りがあるのにこの季節にしてはクリアで、そこそこ楽しめた一日である。

さて、ゴーグルの効果はいかに。これは利いた。今のところ、ひどい症状は出ていない。ただ、効果的でもこの格好で外出できないのが困る。マスクとゴーグルが一体になったスタイリッシュな花粉症グッズが出ないものかと思っている花散らしの日曜である。