また今年もか

 

去年のことになるが、と言っても大みそかのこと。次女夫婦が帰省したのでムコ殿と猿投山(さなげやま)に「登山」した。標高628mなのでとても登山とは言えないが、自力で山に登るのは高校の遠足以来である。

山に登るのは嫌いだった。高校の遠足は1000m程度の山登りが多く、実につまらない。学生服と学生帽をかぶって運動靴で登山する。今ならとてもあり得ないと思う。いやでいやで、行列の最後に下がってから、同級生と2人で草むらに隠れた。どっちみち、同じ道を帰るのでそこで合流すればいいのだ。

ところが石垣たちがいないことがバレたらしい。体育の先生が必死で探しに来て、みつかりこっぴどく叱られた。先生にしてみれば遭難も頭をよぎったかもしれないので必死になるのは当然だろう。以来、ますます登山が嫌いになった。

50年ぶり?くらいで山に登ろうと思ったのはテンカラ仲間の中で登山?をする人が増えたからだ。オフには体力づくりも兼ねて登っているので、私もその仲間に入れてもらおうと思ったからだ。一緒にいってバテたら、そこが爺捨山になるだろうから。

最初は舗装道路なので快適である。途中から東海自然歩道になっていて突然、急な坂が続く。たちまち汗が噴き出る。帽子はすでに汗でぐっしゃりである。暑い! まずウインドブレーカーを脱ぐ。まだ汗がとまらない。さらにもう一枚脱いでとうとう半袖のシャツ1枚である。それでもシャツは汗まみれである。

息が切れる。途中で止めようかと思ったがムコ殿の手前、止めるわけにいかない。すれ違う人が半袖の私をみて寒くないですか?と声をかけてくる。暑くて、暑くてと返す。

頂上近くなった。子供が半袖のオジサンを見て、気をつかってくれたのだろう「オジサン、頂上に雪があったよ」確かに雪が残っていた。ともかくも頂上にたどり着いたので記念のパチリ。

登り2時間、下り1時間半だった。足は近畿日本ツーリストである。筋痛ッー。なんでこんなに汗をかくのだろうか。余分な脂肪が多いからだろう。帰省した次女がなんと20Kgの減量に成功したらしい。1年半ぐらいで。

最近、たしかにバカバカ食べていたので年末にはフィリピンの台風であった。瞬間最大風速で94.3Kgを記録。この身体で登山したからシンドイのも当然である。娘にどうやって?と聞いたところ秘訣を教えてくれた。まぁ当たり前のことをやっただけなのだが。

年のはじめに自分も挑戦してみようかという気持ちになった。腹まわりの浮き輪だけで10kgあるに違いない。10Kgのダンベルを持ってみた。これを 腹に巻いて動いているのか。なんとか浮き輪がとれれば軽快に動け、猿投山どころか、御在所は言うに及ばす、北アルプスはもとより、富士山弾丸登山も、三浦さんとエベレストも可能姉妹ではないかと、年の初めの夢は広がったのだった。去年も言ったような。

今年もまた言っているぜ(笑) 狼オジサンだなと笑ってください。