毛バリ巻き講習会で貼りピタ

 

毎年、大学の本山キャンパスで毛バリ巻き講習会を行っていて、今年で10年ぐらいだろうか。今年も11名の参加者があった。といってもうち3名は西尾さん、久保さん、中野さんの卒業生で、毎年ヘルパーさんとして参加してくれている。感謝である。私のオヤジギャグに耐え、耳にタコができ、定番のギャグがそろそろ出るぞ、そら出た!と出るところまですっかりお見通しのベテランである。

家族で参加したUさん一家は、以前、北海道を旅行したとき、オショロコマが釣れなかったので、今度こそテンカラで釣りたいとのことである。なにより渓流で竿を出すことが素晴らしかったので、ここで憶えていきたいとのこと。家族3人が同じ趣味を持つことは素晴らしい。

1回目は日本の釣り文化とテンカラの歴史という学術的価値の高い?話をするが、人をみて法を説けだったようで、初めて参加した人の焦点が定まらないのだ。期待に応える内容ではなかったことを深く反省である。

2回目は毛バリ巻きの基礎、3回目は毛バリ巻きの応用と仕掛け作りである。3回終了時にアンケートがあり、毎回、全員に講習会は「非常によかった」に○をお願いしている。○が多いと評価ポイントが高くなり、来年も大学から依頼があるからだ。

毛バリ巻きで講座が開けるのは自由な大学だからである。何!毛バリ巻きで公開講座? ほとんどの大学では許可にならないだろう。

4月27日は石徹白C&Rで、講習会参加者のための実釣である。快晴の石徹白は芽吹きもまだで、青い空に映える桜も今が満開である。名古屋より3週間程度、季節が遡っていた。

ということは花粉を覚悟した。今回は声を出すということでマスクなしで通したが、案の定、翌日は鼻はグシャグシャ、目はチカチカ、バチバチである。

やっちまいました。Tカメラマンからウエイダーがパンパンですねと、鋭い指摘があった。自分でも最近、太り気味だなと感じていただけにスルドー! キャスティング講習中、しやがんだ途端にバリッ、バリッ、ビィー。

ウエイダーの股裂けである。前から後ろまでパックリ。これは困ったド。そこにすかさず久保さんが、幅広のガムテープで前から後ろまで貼りピタしてくれた。

前から見るとポルノの前貼りである。そこに絵を描いたらどうかという、さすがの発想をするのは毎日がゴールデンウィークの牧野さんである。

まともな雨が降っていないのでC&R区間は渇水だった。キャンプ場から上流に10名がぞろぞろ釣るので初心者には厳しい釣りになったが、午後のフリーフィッシングでは6匹釣った加藤さん、同じく6匹の松原さんをはじめ、ほとんどの人が釣ったので、講習会としてはまずまずのうちに終わったのだった。

次回の講習会は5/3(土)の根羽川、6/7-8の石徹白フィッシャーズホリデーである。皆さん、予定を立ててどちらかに参加するとのことだったので、テンカラウィルスは間違いなく注入されただろう。

講習会後に西尾さんと一緒に釣ったが、私を上回ってバタバタと釣っている。さすがに鮎名人だけあって、繊細で丁寧な釣りをする。その積み重ねが私との差になっているのだろう。反省しきりの午後6時半納竿した。私の脳幹がマヒして納棺されるのはまだ先だろう。タブン。

写真提供は久保さん