テンカラ転向なるか

 

高知県中野川で知り合ったフライマンのNさんがはるばる東京から石徹白へ来るというので、よってたかって、ではなく、いつのまにか自然にスルッと便秘解消したようにテンカラに転向させようということで、柳生田島守が音頭をとって集まった。

よってたかって転向をすすめた甲斐あって、Nさんは31cmの尺イワナを釣って喜んでくれた。フライ歴20年で初めて尺ものを釣ったそうで、これを機会にテンカラに転向してくれればと思う半夏生の頃である。

しかしフライ歴が20年あると、おいそれとテンカラに転向するのは難しいかもしれない。あっちの方がいいからと20年連れ添った女房と縁を切るようなもので、難しいように思う。テンカラしつつ、フライもするというテンフラで楽しんでもらえればと思う。

突然ですが、愛知工業大学の男子卓球部が全日本学生選手権(インカレ)の団体の部で優勝した。学生日本一である。会場は地元、豊田市のスカイホール。家から10分。選手全員が私のゼミ生である。

地元で日本一になるなど、今後その機会はないかもしれない。日頃、勉強は・・という「学生」がまったく違う「選手」に変わっているのを見る。

選手の中には、オリンピック候補やドイツプロリーグで戦っているものもいる。高度なレベルになるとそのスピードと回転の技術に驚くばかりである。 一度、生で見ると卓球というスポーツのイメージが変わる。温泉で浴衣をはだけてするのはピンポンなのだ。

絶対に負けられない試合が、1点勝負で決まるときのプレッシャーは想像がつかない。体験する本人でなければわからない。学生時代、三流バレーボール選手で、 最もいい成績でインカレ8位、しかも、そのときベンチウォーマーだった身だからこそ、インカレで優勝することがいかに大変なことかわかる。

選手たちは、皆まじめで、謙虚で控え目である。そしてクレバーである。そうでなければこのレベルまでなれない。勉強は得意でないというより方向性がスポーツにあるだけで、卒業して社会人になれば仕事でも頭角を表す。

いいものを見せてもらい、学生を見る目もまた違ったものになった。

試合シーン1(動画)

試合シーン2(動画)

試合シーン3(動画)