魚を小さく撮る方法

 

多くの釣り人は、釣った魚を少しでも大きく見せようとあれこれ工夫を凝らす。それが人に見せる場合はなおさらで、手を小さくし、魚を前に出し相対的に大きく見せるのはよくある手である。

ところが自分撮りの場合、どうもうまくいかない。リリースなので手で掴んでしまったり、時間をかけると弱るのではないかという思いがある上に、早く釣りを再開したいという気持ちが先に立って、そこそこの魚でもそれなりに写すどころか、どこからみても、えぇ? そんなにあるの?と思われるような写真しか撮れない。

写真のニジマスは42cmである。しかし、どうみても30cmちょっとしか見えない。ヤマメは32cmあるが9寸程度である。そもそも、私のデカイ手が魚と一緒に写っているのがまずい。以前、私の手をみて、ウェイトレスから店内では野球のグローブは外してくださいと言われたことがある。さらに腕が太い。丸太のような腕と比較したら魚の太さは伝わらない。

手が魚より前にあるので手の大きさが強調されるからダメなのだ。魚のなかほどの腹側を4本の指に載せるようにし、指は隠すようにして、とくに親指を写さないようにすれば魚の大きさが強調されるかもしれない。

写真はTakaさんの撮った尺アマゴ。もともと大きいうえに、撮り方がうまい。20cmを尺ものに撮る木村写真教室で勉強しなくては。