テンカラ・キックオフ・ミーティング2013

 

2月16日(土)テンカラ・キックオフ・ミーティング2013が開催されました。詳細は参加した人のブログを見てください。 乾杯の音頭をとった天龍の塩澤会長は83歳、一人で飯田市から車を運転してきました。昨年は海外に5回も魚釣りに行ってます。月並みですが、元気をもらった気がします。

アジャリ そば垣 月光 こんなkannji2  アマゴンスキー木村   oyakata  くら へまさん  テンカラと建築

これまで数回、このようなイベントを企画しました。最も昔のは名古屋で開催したテンカラサミット1993なので、もう20年も前になります。2009年の浜松でのテンカラサミット2009は168名の参加、宿泊120名というかってなく、そして今後もない(だろう)規模でした。

こういうイベントが好きな人もいるし、参加はどうも・・という人がいるのは当然です。企画するくらいだからこういう雰囲気は私は好きですね。 参加してよかったと思える場をつくりたい。集合写真を見ても誰もが笑っています。笑わせるカメラマンの腕ということもありますが、皆さんが参加してよかったと思っているからでしょう。

趣味の世界。テンカラというマイナーな釣りを共有する人の集まりです。趣味なので、うまかろうとヘタだろうが、どうでもいいのです。職業も関係なく、地位なんか誰も気にしません。誰からも指示されず、怒られることもなく、ミスしたからといって 殴られることもない。

ただ、そこにいるだけでいい、なにもしなくてもいい。いるだけで許される同じ空気を吸って、同じゆるい時間が流れている空間。こういう空間と時間を共有できることは生活のバランス、おおげさに言えば人生のバランス における役割があるように思います。

世の中、競争社会が激しくなっています。その結果、勝ち組、負け組などの色わけができ、必然的にミスに対して厳しい世の中になっています。企業の不祥事やミスに対して社長以下、テレビカメラの前で頭を下げるという日本的なおわびが常態化し、その結果、些細と思われるミスも起こすことは許されなくなっています。いつもピリピリしていなければなりません。

スポーツも企業も勝たなければならない。スポーツも勝ち続けることは不可能なのに、いつも、目の前の試合に勝たなければならないという圧迫感がある。誰だってミスします。てっとり早く効果があるのが、ミスに対して気合が足りないからだとして殴ることでしょう。愛のムチとか熱心な指導に名を借りた体罰。

企業もそうです。いつ負け組になるわかりません。数年先の会社がどうなるかわからない世の中。そんな中で、誰もが緊張して、張りつめて、ミスしないように仕事をしています。殴ってミスがなくなるなら社員は顔がボコボコの人だらけでしょう。

そんな緊張から解放される場が同じ志をもった趣味の集まりです。その場にいるだけで、緊張した気持ちが解き放たれ(ときどき、鼻垂れている人もいますが)、迷惑をかけない限り、なにをしても許されるゆったりした時間と空間は、こういう世の中だからこそ大事だと思います。

ミーティングに参加した人の間で新たなネットワークができ、人の交流が生まれます。そういう場になればいいと思っています。今年も機会をみて、何回か講習会を開催します。キャスティングがヘタだから、合わせに失敗したからといって平手打ちしたり、川につき落とすことありませんので、安心して参加してください。ゆるーーーい、別名ゆるふん講習会です。ゆるふん・・・? もう死語か骨董語でしょうか。