加山雄三に国民栄誉賞を

 

4月21日の夜、愛知県芸術文化センターで加山雄三のライブコンサートがあり、今年も行ってきました。すごい。感動・・涙が・・。つきなみな言葉で表せない76歳です。あの人が76歳だなんて信じられません。2時間半、一人で30曲歌い、ギターをひきまくります。一人でですよ76歳が。 声が通り、ハリがある。身近な76歳を思い浮かべてみれば彼が超人であることがわかります。ぜひ、ライブを体験してください。

「君といつまでも」が大ヒットしたのは私が大学1年生のときでした。バレーボールの練習の終わった体育館の階段に座って口ずさみました。そのときは夕焼けだったことを憶えています。都会の片隅で、将来への漠然とした不安と裏付けのない明るい希望を抱きながら。以来、彼のようになりたい、生きたいとあこがれて来ました。 ギターと曲つくりの真似ごとをしましたが、才能がないことがすぐにわかりました。

君といつまでも YouTube

2005年愛知万博で彼の野外コンサートがあり、2万人のライブに参加し、感動しました。そのとき68歳。68歳なのにスゴイ。以来、愛知県でのライブはかかさずです。70歳記念の「KOKI」よりも今回の方が圧倒されました。

これまで530曲作曲したそうです。21日のライブでは作曲したけれど、陽の目をみなかった2曲を歌いましたが、もし、出せばヒット間違いなしの曲。埋もれた曲もたくさんあるでしょう。

この8年の間にライブに参加する年齢層が50代〜60代になり、明らかに70代の人は少なくなりました。もうライブに来れなくなったのかもしれません。その加山雄三は76歳。たぐいまれな才能と好奇心旺盛で温かな人柄。作曲、歌、ギター、ピアノはもちろん、絵画に陶芸。

若い人には加山雄三? Who?かもしれません。14歳で作曲した「夜空の星」。今から62年前。戦争が終わって数年後に、この曲をつくる才能にただただ驚きます。

夜空の星 YouTube

今の若い歌手が76歳になっても歌い続けることができるでしょうか。芸術文化センター大ホールを満席にすることができるでしょうか。今も作曲を続け、人柄をあらわすさわやかな歌を歌っています。ぜひ聴いてください。

逍遥歌 そぞろ歩けば YouTube

同じ時代を生きてきて、彼のようになりたい、生きたいとあこがれてきました。彼から元気、勇気をもらい、生きる道しるべをみつけた人はどれだけいるでしょうか。美空ひばりが国民栄誉賞なら私は加山雄三にも国民栄誉賞を授与すべきと思います。死んでからではなく、今でしょ。

お客さんに楽しんでもらいたい。喜んでもらいたい。その気持ちが伝わってきます。この歳になってもお客さんの前で歌える「僕ぁ、幸せだなぁ」。 この歳になっても加山さんの歌を聴ける「僕ぁ、幸せだなぁ」。歌う加山、楽しむお客が一体になったコンサート。

若い人にも聴いてほしい。世界に誇れる日本が生んだ偉大な人だということがわかります。国民栄誉賞になれば、中高年の北極星ではなく、彼が天空の満天の星ということがわかると思うからです。

私が一番好きな曲

光進丸 YouTube