梅雨入り前半日記 利根川編

 

石徹白のチャリテンの後、群馬県利根川へ。2月のキックオフミーティングに遠路、群馬から参加してくれたoyakataさんとガマカツ・ フィールドテスターのKさんの案内で、利根川本流でヤマメを釣るのが目的。

利根川は大きい、広い、流れが強い。さすがは坂東太郎、坂上二郎(亡くなったけれど)。どこにもヤマメがいるが釣り場は限られる。群馬の男たちは、海がないだけにこの季節は本流ヤマメに狂うようです。2人ともヤマメ命。どこにすんべぇと巻き舌の荒っぽい上州弁で、その日の釣り場を検討。Kさんの案内で初日の夕マズメは渋川市上流のヤナ場へ。

ともかく広く、深く、流れが強い。Kさんは胸までの鮎タイツとスパイクシューズ。ときどき泳いでいます。私など胸までのウエイダーとフェルトシューズ。とても危険です。滑って胸に水が入れば、はいさようなら。ズリズリと慎重な川歩き(歳ということもあるけど)。

本流テンカラZEの4.5mズームに、毛バリまで10mの仕掛けをぶんぶん振りまわしても川の隅をかじる程度です。毛バリは10番から12番サイズでOK。ハックルはたっぷり巻いた方がいいようです。

夕方も7時を過ぎるとライズも頻繁になり、ガツンというあたりで乗るのは25〜26cmサイズのヤマメ。流れに乗って下流に走るが、一歩も動けないので結構スリルがあります。

この時期尺ヤマメが出るそうで、Kさんから尺もの2本バラシタとメールが来ました。40cm越えも出るようでこの季節、上州の男たちは熱くヤマメに燃えるのです。

十分堪能しました。利根川でやるには胸まであるウエットスーツとスパイクシューズが必要と思った次第。翌日は群馬と福島にまたがる尾瀬を源流とする片品川を案内してもらいました。

ここもダムで寸断されていてダム下はチョロチョロでイワナが遊んでくれました。東北ほどではないけれど白い斑点が大きく、中部のイワナとの地域差を感じました。

十分満足しましたが、唯一の心残りは渋川・永井食堂の「大盛りもつ煮込み定食」を食べられなかったことです。2人の話によれば、ご飯の量が半端じゃないらしい。「大盛り!」と頼もうものなら、周囲の客が、大盛りを頼むとはどんな奴だ! と一斉に視線が集まるらしい。

オヤジも、おぉ!やる気がある客じゃないかと、しゃもじでギュ、ギュッとご飯を押しつけ、地元の赤城山か榛名山、はたまた中国は桂林の山のように盛り、どうだ食ってみろと出すらしい。

あいにくその日は震災の影響で節電とかで(何で?)、食堂は開いていなかったのです(涙)。挑戦したかった。もつ煮込みは白ミソか、合わせでさっぱりした味でした。愛知の赤味噌のドテ丼に比べて薄味でそれだけにたくさん食べられそう。

食べなかったのにどうしてわかるのか? どうしても、もつ煮込みが食べたかったので永井食堂の近くのめし屋で食べたのです。ここもかなりの量がありましたがペロリ。夜のホテルでも、またもつ煮込みを頼んでペロリ。すべてはペロリ菌のしわざです。

うーん挑戦してみたい。利根川のヤマメより挑戦しがいがあるような。食べてもなかなか胃に収まらないかも。だって店の名前が「長い食道」だから。

Kさんの取り込み(動画)