梅雨入り前半日記 世も末川再現版編

 

6/18-19に長野県開田高原末川で老眼テンカラ本舗を経営する中国人の倉  上亘さん(本当と思う人もいるようです)主催のテンカラ講習会がありました。

開田高原、末川・・・2年続けて世も末川。今年もまたそうなるのではという期待ではなく、予想どおりに初日は曇天から雨に。この雨がドンテン返しになるかと思ったのですが、そんなこともなく水温はどんどん低下。なんと午後には10℃に。手を入れると切れて血が出るほど冷たいのです。雨中の講習となり、これでは出るはずもなく、皆さん、初日はほとんど討ち死に。

こうなれば夜の食事とキリンフリーしか楽しみはありません。がっつり食べてグイグイ飲んで明日も元気に。キリンフリーは各社ノンアルコールのビールもどきを出しているなかで、一番うまいと思います。

まぁ、ビール好きな人から言わせれば「もどきに美味いものなし」でしょうが。この夜はビンで4本飲みました。水ならこんなに飲めないのに不思議です。いまだキリンからPRありがとうございました。これをどうぞとドサッとフリーが送られてきません。どうした。

開けての空も曇天。ドーンとテンを仰ぎましたが、倉上さんには晴れる毛生えも(もとい)気配もありません。今日の講習はどうしましょう。こうなればいつもの口からでまかせで押し切るしかないと、やや出た腹をくくりました。

この川は激戦区です。しかも水温が低く魚の活性はまったくない。そんなときどうすれば釣れるのか、そんな自分でもわからないテクニックを披露したのです。疲れました。疲労しました。

つまり活性がなければ魚はどうするか。我々だって寒い日には家にこもって炬燵の中で目の前にあるものをつまんでじっと暖かくなるのを待ちます。魚もそれと同じで、炬燵(エゴ)から出ることなく目の前を流れてくる餌だけパクっと食べるわけです。

だからどうすれば魚の口の前に毛バリを送りこめるか。誘いなどもっての他。そんなのに出る元気はありません。魚の近くでほらほら餌だよと毛バリを止める「止め釣り」が有効とか、沈ませる方法、毛バリを長い間流さない、毛バリを小さくしてハリスを長くするなど、わかったようなことを講習したのですが、肝心の講習中に他人の竿で1匹釣っただけで、絶対の信頼を得るほどの説得力に欠けたのです。

末川は標高1100mの高地だけに水温が低い。それゆえ晴れた方がいいのです。真夏でも下界より気温が数℃低いクーラーいらずの別天地です。真夏でも晴れがいいのです。この日も晴れればガンガンだったのに、泣く子と天候には勝てません。

晴れればいいことの証明は、宿泊したプチビラMTおんたけのブログを見てください。講習会の翌日から晴れたようです。クヤスイ。

水温が低いなら、水温が高いところに移動すればいいのです。案の定、標高の低い西野川C&Rとか、黒川では水温が2〜3℃高かったようで、釣れたよと連絡があったのは、やる気がすっかりなくなって、野牛田島の守の車の中で船を漕いでいるときでした。

車の中で船を漕ぐ? え、車の中に船があるのですか? どこの会社の車ですか? トヨタですか? とダニエルは言うのではと期待しています。