信濃大町テンカラミーティング -人工産卵床づくり-

 

9月23日、24日に今年で3回目になる信濃大町テンカラミーティングが開催されました。今年の眼玉はどこにある? デンデン虫ではなく、人工産卵床を参加者の手で作るというものでした。

当然、お金がかかります。お金は北の安曇野渓流会が長野県「地域発 元気づくり支援金」に「Save the イワナ in 高瀬渓谷−自然産卵促進事業」として申請したもので、43万2千円が採択されました。申請にあたっては事務局長の水谷さんの尽力がありました。人工産卵床をつくるのは長野県では遠山川漁協についで2つ目です。

いくつかのメディアが取材にきて新聞でも紹介されましたので、目的や意義についてはこちらを参考にしてください。また、当日の参加者がブログにアップしています。

奥原さん  セレブ夫妻  カリメロさん

産卵床づくりを指導してくれた栃木県水産総合研究センター主任研究員の中村智幸先生は、わかりやすくその意義と方法を講演してくれました。私にとって新しかったことは親魚産卵放流です。

これは養殖の魚であっても産卵期を迎えた魚を河川に放流すれば産卵するというものでした。この方法は新しい増殖の方法として注目されているとのことです。確かにこの方法なら天然の魚がいくら釣り切られても、産卵可能な親魚を放流すればいいわけです。もちろん、ただ放流すればいいわけではなく、産卵できる河川環境が必要とか、その渓流の血統の魚でなければならないなどがあったとしても。

夜のバーベQの焼き肉には目がありません。今回もバカバカ。私のバカ食いで少ししか食べられなかった人もいたようです。例によってキリンフリー。セレブのK夫妻(セレブではないそうです。私もそう思います)がキリンフリーを用意してくれたのでグビグビ。焼き肉とフリーは実にあいます。

ワインが出ました。白ワインはジュース感覚で実にうまい。飲めない私でもなんとなくいける雰囲気で、ほんの少し。赤ワインが出た。ちょっとなめる。シブイがこのシブサがいいのだろう。気分はハッピー。口もまわり、ひょっとして酒が飲めるんじゃない?

そろそろ、とイスから立った途端にガーン。頭痛が頭か、頭が頭痛か。まっすぐ歩けない。なんとか宿についたものの心臓バクバク。これで風呂に入ったらイケン、イケンと思いつつも寒かったので風呂へ。

今度は眠気だ。痛い頭がゆるゆるとほどける気分・・あぁ最高。そのままズルズルとお湯の中へ。眠っていたのだ。これはイケン、イケン、しっかりせねばと露天風呂へ。あぁ最高・・ズブズブ。露天風呂 にトドの水死体、なぜトドが温泉に? 事故死か殺人事件か、あやうく森村誠一サスペンス劇場になるところでした。

ともかく頭痛く心臓バクバク、息ハァーハァー。もう、どうにでもして。せっかく一流の宿なのに宿を楽しむことなくころげるようにフトンの中へ。こんな思いするならもう絶対に飲まないぞ・・・Zzz。

今回、初めて高瀬ダム上流の高瀬川本流に行ってきました。ここには組合員のみが入渓でき、かつ入渓にあたっては申請しなければなりません。すばらし い渓相です。車止めから林道を歩くこと、わずか15分で五郎沢の合流点へ。私鉄沿線の野口五郎岳が源流です。

ところが先日の台風の大雨で増水。50cmは高いようです。水が冷たく、もう山はすっかり秋景色。空は抜けるように青く、ナナカマドは赤く色づいていました。つまり、まったく釣りに奈良漬でした。守口漬も好きです。

お盆すぎの渇水なら面白い釣りができそうです。来年に期待します。来年があればですが。この歳になると来年があるだろうかとフト思うことがありますが、今年18歳のテンリュウの塩澤会長が我々と一緒に釣行するのには驚きです。会長のように元気にテンカラをしたいものだと思った次第です。ちなみに会長は皇潤を飲んでいる のでしょうか。それともヒアルロン酸、グルコサミン?