ダニエル来日して爆釣

 

昨年4月、アメリカでTenkara USAを起業したダニエルが来日しました。昨年、5月、私がNY近郊のキャッツキルにいったとき、サンフランシスコから奥さんとともにキャッツキルに来たのが初めての出会いです。ぜひ、テンカラのふるさと日本でテンカラをしたい、いろいろ教えてほしいというわけで、頼られたらなんでもする私のことなので、私の持っている知識やテクニックを教えました。

アメリカで知り合い友人となった、現在、東京在住の力(チカラ)が通訳してくれるのでまったく問題なく意思疎通ができます。チカラもフライフィッシングやルアーを少しやったことはありますが、テンカラは初めてとのことで、一緒にまとめて教えました。チカラは初日から釣れたのを皮切りに4日間の間にすっかり腕を上げ、ということはテンカラウイルスに感染し、見事、発症しました。

ダニエルはブラジル・サンパウロ生まれで、周囲に日系人が多かったこと、また奥さんがアメリカ生まれの日系二世ということもあって日本や日本人に対する偏見がまったくなく、日本の伝統文化に対するリスペクトが高く、知識も豊富で、むしろ今の日本の若い人よりも日本人らしいと思うくらいです。

考えてみれば、日本でテンカラビジネスを起業するのは大変ですが、テンカラ不毛地帯のアメリカでテンカラを紹介し、それをビジネスにするのも同様に大変なことです。なんといってもフライフィッシングの本場であり、フライフィッシングビジネスに割って入って市場を開拓しようというわけですから。

日本人でもしないことをアメリカ人がする、ならば全国テンカラ普及委員会会長、兼・冗談顧問を名乗っている私としては、応援しなくっちゃというわけです。ちなみにダニエルにはテンカラをするなら漢字の名前をつけた方がいいと提案をしたら、それはいいね、というわけで「打仁得流」とつけてあげました。「毛バリを流れに打つことによって仁を得る」という意味です。ダニエルには意味はわからないかも。

4日間とも大雨の後の増水と低温で苦労しました。石徹白C&Rをベースに馬瀬川にも行きました。馬瀬川では丸八旅館に泊り、食事のおいしさとホスピタリティに感心していました。また中日新聞の取材も受けています。

郡上市白鳥の平田釣り具ではマムシ毛バリを買いました。マムシで胴を巻いた毛バリで1本1,000円です。念のため、本物のマムシを巻いたものではありません。念はいりませんね。平田さん曰く、「魚も釣れるけれど、人も釣れる毛バリです」 平田さんにマムシの皮を記念にもらったので、あるいはそのうちマムシ毛バリがHPに載るかも。

京都在住の藤岡さんが合流しました。日本画の綺麗なHPを作っています。ほとんどフライでたまにテンカラ。それもドライフライ毛バリのみのドラテンです。テーパーラインだったのでレベルラインに替えてもらったところ、その飛びにピン子もビックリAU。ついでに毛バリも私のいいかげん毛バリに替えてもらおうと思ったのですが、使い慣れたドライフライでバシャッと出る魚を釣りたいというこだわりがあるようでした。

ありがたいことに石徹白川のC&R区間はダニエルを歓迎してくれました。あの条件ではここ以外では釣りにならなかったでしょう。ほとんどイワナでたまにアマゴですが、ダニエルは尺ものも混じってバカバカ釣りました。イワナもアマゴも当然初めてで、その美しさに写真撮りまくりでした。

私はカタコト英語で、テクニックを披露しました。Movieを撮るのでその前でやってほしいというわけで、かねてよりの申し合わせのとおり魚たちが私の毛バリをくわえてくれて、掛ける瞬間や取り込みを動画で撮ることができました。やがてWebに載るようです。

6/5-6の石徹白フィッシャーズホリデーにもチカラと一緒に参加します。参加予定の方はぜひ歓迎してください。言葉の心配はいりません。彼のことは誰でも気に入ると思いますよ。

ダニエルのキャスティング(動画)

中日新聞の記事

藤岡さんの釣行レポート