日焼けの馬瀬川フィッシングアカデミー テンカラ講習会

 

5/9(土)、10日(日)は馬瀬川フィッシングアカデミー主催のテンカラ講習会でした。15名募集のところに、今年も参加者は22名。水辺の館の大崎さんの話ではアカデミーの講習会の中で一番人気だそうです。

ほとんどがリピーターです。老眼テンカラ本舗の倉上さんも講師ということで、倉上組からも4名が強制連行されていました。毎年定員を上回り、しかもリピーターが多いということは、よほどこの講習会がいいということなのでしょう。倉上さんがマスクをしていたので聞いたとところ、新型インフルエンザ国内第1号になったわけではないよ、とのことでした。

今年は何はともあれ釣ってほしいということで、開講式の後、さっそく実釣です。ここ数年雨にたたられ、寒い講習会でしたが今日、明日は晴天が保障されています。この時期は晴れて水温が上がれば、魚の活性も上がるので晴れはむしろ好都合なのです。

漁協のご厚意で事前にアマゴの放流を水辺の館の前にしてあるので、水になじめば釣れるハズですが。が、が、が、がでわかるように、それが・・・。何が悪いのか、もし私に悪いところがあれば改めますと神様に言ったところでどうしようもないほどアタリがないのです。

なぜダメか。前日、その場所に稚鮎の放流があったのです。鮎が集団で、落ち着きなく川の中を動きまわっています。放流アマゴは生まれて初めて鮎に遭遇して、ビビル大木状態になってしまったのでは。しかし、しばらくたつと、これは餌になるぞ、と鮎を追いかけまわしてしまって毛バリにはまったく関心を示さなかったのではないかというのが、天野勝利さんと私の一致した意見でした。

午後は座学ということで、今年も岐阜県河川環境研究所の徳原、岸両研究員の講義です。岸さんは本流アマゴはどういう魚かという面白いテーマの話をしてくれました。馬瀬川にもかっては本流アマゴがいたことを過去の資料から明らかにしたり、現在の本流アマゴの可能性などについての内容でした。

私は十人十色のテンカラーという内容で、パワポで行いました。つまり、天野さん、倉上さん、私が講師だと受講している方は何がなんだか、わけがわからなくなってしまうので、いやそれはフィールドに適応した釣り方の違いなのであって、テンカラメニューが3つあると思ってください、自分にあったテンカラを選択すればいいのです、と交通整理する内容です。

どこまで本当で、どこまで冗談かわからないギャグ混じりの講義です。5/30(土)の夜8時からの「世界一受けたい授業」に出演するので、それにひっかけて、「世界一聞きたくないダジャレ」に終始しました。

となると、夜はお待ちかねの丸八旅館の女将さんと料理です。ここの料理は女将さんめあてではなく、ここの料理だけを食べにくる人がいるくらいに美味いです。毎年、新作が出ます。今年は茶ソバを飛騨肉でくるんだものでした。多少ソバを打つ私も、おもわず美味い!とヒザを打ちました。まだ、ヒザに痛みが残っています。

この旅館はどこもピカピカで、さりげないところに気配りがされています。たとえばトイレの中、洗面所。ちょっとした小物や花を配置して気分をなごませています。

毛バリ巻きの後はお楽しみ抽選会です。いつも、倉上さんがいろいろなものを用意してくれます。特等から3等まで全員カラくじなしです。ところが一枚だけないはずの4等があり、特等はありません。特等がないぞとの声で、4等をみると、なんとそれが特等だったいうヒネリが入っていたのでした。特等は滋賀からきた常連の石田さん。持ちきれないほどの商品に宅急便を手配していました(していません)。

さてと。あけての空はド快晴。今日は熱くなりそうな予感がします。テンカラに熱くなるかは、まだわかりません。さっそく3人の講師のデモからスタート。私は今回はレベルラインは飛びます!飛びます!ということを知ってほしくて、毛バリまで7mのラインを振ってみました。矢のように直線的に、刺さるように毛バリが飛ぶのをみて、受講者のホォーとか、スゴイという声を背に受けてのデモ。レベルラインは飛ばないという誤解を払拭することができました。

で、どうかというと、今日も釣れないのです。昨日は鮎を釣れない言い訳にしましたが、漁協前のここはまだ鮎が放流されていないので、鮎は言い訳になりません。なぜ釣れないのかよくわかりません。何か言い訳を探さなくてはと思っているうちにタイムアップです。

日焼けで真っ赤になりました。でもこの時期はカラッとしているので、暑くても爽やかです。汗かき、恥かきの人生を送ってきた発熱おじさんの私には真夏の暑さは拷問ですが、この季節の暑さは好きです。

それでも各自1匹は釣れました。最高は倉上組の平田さんの3匹でした。聞くところによると300年生きてきて、まだテンカラ歴は3年だそうですが、リセット平田とはもう呼べないくらいにここのところ急速に腕を上げました。これからは竿頭平田と呼ぶことにします。

こんなに釣れない講習会も珍しいと思います。昨年も一昨年も釣れませんでした。3年続けて不作でしたが、来年もまたリピーターで定員オーバーになるのではという予感とともに、期待しています。